性能評価ツールの開発と普及
温熱・エネルギー関連の性能評価ツールの開発とそれらを専門家、一般の方に普及する研究。
地域工務店、設計者の支援として、実務で即使用できるツールを開発
セミナー等で根拠を解説したのち、無償で提供
代表的なツールは以下のもの。
■環境デザインサポートツール
温熱環境の計算を行い結果を分析するため、いくつかの機能が融合された温熱設計総合ツール。
・各部位の熱貫流率計算(屋根、壁、床、土間、開口部)
・断熱性能計算(UA値、Q値、簡易型自然室温)
・日射熱取得計算(ηA値、μ値、m値)
・漏気量計算
・熱収支計算
・熱交換換気評価
・冬期室温予測計算(外気温、日射量、蓄熱、暖房設備を考慮)
・夏期室温予測計算(外気温、日射量、通風、冷房設備を考慮)
■環境履歴書
月々の光熱水費の入力を行うことで、エネルギー、二酸化炭素排出量、光熱費を取りまとめ、分析するためのツール。
家計調査から算出した一般家庭の統計値と比較することができるほか、環境評価書で計算された予測値、一昨年のデータなどと比較することもできる。
月ごとの使用料変化から、用途分解を自動的に行うことが可能。
■環境設計ツール
設計段階で、入居後のエネルギー性能予測を行うためのツール。
暖房、冷房、換気、給湯、照明、家電、調理、発電、水の9つの評価を組み合わせる。
環境履歴書による住まい手のデータを入力することで、ライフスタイルを考慮した予測が可能。エネルギーに加え、二酸化炭素排出量、ランニングコスト、イニシャルコスト増加量なども算出可能。
また、2つの入力建物の比較が可能なため、改修前後の比較や建て替え時の比較、遠方からの引っ越しの際の比較など、実設計に即した評価が可能。
■自立循環型住宅サポートツール
「自立循環型住宅への設計ガイドライン」より、各要素技術の評価、設計手法のサポートツールを開発
・通風経路上の開口部面積による通風評価
・気密性能による漏気量と暖房負荷増加量
・日射熱の利用の削減率評価
・照明設備計画の照明設計法
・高効率家電の導入による削減量評価