アメリカ人グリーンウッドワーカーによる5日間の集中講座！「One Tree 〜1本の木から〜」

3月、グリーンウッドワークファンには願ってもない集中講座が実現します！

アメリカ人木工家ジャロッド・ダールさんが来日し、森林文化アカデミーで5日間（3日間コース、5日間コース選択可）のグリーンウッドワーク講座を行います。しかも1本の木からさまざまな暮らしの道具を作るというユニークなもの。過去のグリーンウッドワーク講座に参加したことのある方のスキルアップはもちろん、初めての方にもお楽しみいただけます。2月上旬にお申込みの受付を開始します。ぜひスケジュールを空けてお待ちください！

▼講座名「One Tree 〜1本の木から〜」

この講座は、グリーンウッドワーク＝生木を手工具で削る木工の楽しさを満喫する講座です。1本のみずみずしい木から、暮らしに使うたくさんの道具を作ります。欧米で木工に用いるカービングナイフや斧などの手工具の使い方を学び、お箸、しゃもじ、まな板、調味料用の小さなスプーン、スープを食べる大きなスプーン、その他の調理道具、枝を使ったコート掛けなどを作ります。また、シュリンクボックスと呼ばれる筒状の容器、小さなカップ、ボウル、お皿なども作ります。チップカービング（chip carving）、エングレービング（engraving）、コルロージング（kolrosing）と呼ばれるさまざまな彫刻技法やオイル塗装も学びます。

この講座は5日間連続の集中講座ですが、第1部（3日間）と、第2部（2日間）に分かれています。3日間コース、5日間コースのいずれかを選択できます。

第1部では、斧とナイフを使った木工技法を学び、箸、スプーン、シュリンクボックス、その他の小作品を作ります。
第2部では、コート掛けや小さなカッティングボードを作ったり、最初の3日間で制作した作品をさらに深めるための時間を取ります。作品のディテールや装飾について学び、制作技術にさらに磨きをかけます。

3日間＋2日間の講座期間中に、ディスカッション、講師による実演、参加者の実習と、十分な時間を取ります。

道具の手入れ、ナイフや斧の使い方の技術向上、木を理解し木目を読むこと、良いデザインとは何かの考察、割りや削りの理論的理解、などのトピックも取り上げます。スライドショーで、ジャロッドさんの作品やスウェーデンでのリサーチも紹介します。木のスプーンコレクションも展示します。

グリーンウッドワークの楽しさにひたる5日間。1本の木から生み出すものづくりの可能性をたっぷり感じていただければと思います。

この講座は初心者から経験者まですべてのレベルの方が受講可能ですが、手工具を多用しますので、基本的な体力（特に握力や腕力）と、上記の作品を仕上げる意欲が必要です。

ジャロッド・ダールさん

▼講師　ジャロッド・ダール

アメリカ・ウィスコンシン州在住。1996年よりプロの木工家として活動。スプーン、足踏みろくろによる挽物、籠編み、グリーンウッドワーク全般。商号 Woodspirit Handcraft。現在は特にスプーン制作と挽物に傾注しており、足踏みろくろでは世界で数少ないプロの木工家の1人。 伝統工芸の保護や継承に力を入れており、ブログや雑誌記事などへの寄稿を積極的に行う。 過去数年は、アメリカ、スウェーデン、イギリスの博物館の収蔵庫で古い工芸品の調査を行い、工芸家として大きな刺激を得てきた。世界各地でグリーンウッドワークの講座を行ったり、工芸イベントに講師として参加している。

1997〜98　鍛冶の修行（非常勤）
1997〜98　船大工の修行（古い船の修復および新しい船の制作）
1998〜2007　注文住宅の大工、木工家として活動
2001〜現在　工芸インストラクター、講師、実演（大学、博物館、工芸学校、イベント等）

ジャロッドさんの講座で制作した作品たち

▼スケジュール

第1部　3月17日（土）〜19日（月）
第2部　3月20日（火）〜21日（水・祝）

▼受講料

3日間コース（第1部のみ）　24000円
5日間コース（第1部＋第2部）　40000円

▼定員

両コース合わせて12人（先着順。ただし経費捻出の関係上、3日間コースの人数は6人までとさせていただきます）

▼宿泊

森林文化アカデミー・森のコテージをご利用いただけます。

▼お申込み

2月1日（木）12:00に受け付け開始予定です。以下の入力フォームからお申込みください。

※参考
森林文化アカデミーでの講座には足踏みろくろの器づくりは含まれません。ジャロッド・ダールさんの足踏みろくろの器づくり講座は、3月29〜30日に福島県古殿町の井丸富夫・クラフトハウスにて行われます。