吉川 和人
森と都市生活をつなぐ木工
プロフィール
1976年生まれ 福島県出身
インテリア関係の会社に12年勤務後、森林文化アカデミーに入学。
在学中には木工の基礎と森林にまつわる文化、また木工や林業に関わる新しい取り組みについて学びました。
質問1)今の仕事内容を教えてください
作家として家具や小物の制作を始め、店舗の什器制作、企業や保育施設でのワークショップ、公共施設のアートワーク制作なども行っています。
質問2)今の仕事で大変だなと思うことと、やりがいを感じることを教えてください
材料が大きくて重い場合もあるので体力が求められること。
自営なのであらゆる業務が自分に集中してしまい、制作以外の業務の負荷が大きくなってきていること。
質問3)今の仕事を通して社会にどんな貢献をしていると感じますか?
木に触れたり、自分で生活の道具を作ることは、意外と新鮮な楽しみが
あるということを伝えて行きたいと思っています。
質問4)森林文化アカデミーに入ったきっかけは?
生活に身近な材料で、自分の手でものを作ってみたいと思ったこと。
質問5)アカデミーで得た学びは何ですか?
木工のスキルのみではなく、森林や里山に関わる伝統文化から、最新の木材産業の情報を広い視野で学べること。
アカデミーの授業にはバラバラに埋まっている木に関わるビジネスチャンスを自分で探しだすきっかけがたくさんあります。それに木工スキルを組み合わせることにより、知識だけの起業より、地に足のついた強いアドバンテージにできます。
質問6)専門分野以外の授業やプロジェクトで、役に立ったものはありますか?
木工の技術もさることながら、自分にとって一番大きかったのは、コミュニケーションやプレゼンテーションのスキルを学べること。
自分が何をしたいのか、それをどうしたら効果的に人に伝えられるのかが学べます。
テクニックは企業でも学べますが、本当に自分が何をしたか突き詰めて考える授業や絶対時間数が取れたことは、とても重要なことでした。
質問7)アカデミー入学前の仕事が、今に活きていると感じることはありますか?
物販の流通の構造がわかっていること。企画や営業職を経験しているので、アイディアを出したり、自分自身を売り込む活動に慣れていたこと。
質問8)今の仕事をしていく上でのモットー、若い人へのメッセージは?
自然に触れたり、木でものを作ることは案外楽しいということを広めていきたいと思っています。
小さな活動なので、既存の大量生産の仕組みや経済の構造からは一見、逆行しているように見えるかもしれませんが、かえってチャンスがあると思っています。