水上 淳平
木工×狩猟×キノコ 多才な森の職人
プロフィール
プロフィール
1991年⽣まれ 岐⾩県郡上市出⾝ エンジニア科10期⽣、⽊⼯専攻20期⽣
エンジニア科卒業後は、地元の製材所に3年、アウトドアレジャー施設5年勤務。
⾝近な資源である⽊材と森の恵みを活⽤する術を学ぶため⽊⼯専攻に⼊学。
クリエーター科卒業後は郡上市で「Tabi Factory」を設⽴し、⽊⼯作家と天然⾷材ハンターとして活動中。
質問1)今の仕事内容を教えてください。
⽊⼯作家と⼭の猟師の兼業で、季節に合わせて⼭に関わる仕事をしています。
冬の間は、箸、匙、⽫などの⾷器類を中⼼に製作。春からは猟師として⼭に⼊り、⿅や猪を
捕獲しています。晩夏から初冬にかけては天然キノコが採れるので、天然キノコの卸業をメ
インにしています。また、週末には”きのこ狩りのガイド”や”グリーンウッドワークの体験”
を⾏っています。
質問2)今の仕事で⼤変だなと思うことと、やりがいを感じることを教えてください。
⼤変なこと:
兼業で仕事をしているので、時間の使い⽅が難しい事と、専業に⽅に⽐べるとそれぞれの仕
事の成⻑に時間がかかることです。
やりがい:
キノコを卸しているレストランから、⽊⼯品のオーダーを頂いたり、きのこ狩りのツアーに
来てくれたりと、それぞれの仕事が違うようで繋がっていて⼭への案内役ができているこ
とにやりがいを感じます。
質問3)今の仕事を通して社会にどんな貢献をしていると感じますか?
モノづくりとキノコを通して、⼭の素晴らしさを伝え続けていくことで、明るい⼭の未来に
近づいていくと信じています。
質問4)アカデミーに⼊学を決めたきっかけは何ですか?
⽊⼯や⼭のことを知りたいと思った時に、エンジニア科にいた時のことを思い出しました。
⽊⼯の学校は他にもありますが、森林のことを総合的に学ぶにはここしかないと思い⼊学
を決めました。
質問5)アカデミーの学びで役に⽴ったことは何ですか?
家具、⼩物、曲物、挽物など幅広いモノづくりを知れたことです。
在学中に卒業後は独⽴を考えていたので、作るものに応じた⼯房の広さや必要な機械、道具
をイメージできて製作の⽅向性を決められたことがすごく良かったです。
質問6)専⾨分野以外の授業やプロジェクトで、役に⽴ったものはありますか?
「特⽤林産物実習」と「野⽣動物捕獲実習」です。「特⽤林産物実習」ではキノコについて
の基礎を学び、分からない種類があるといつでも先⽣に相談できる環境があったことで、野
⽣のキノコへの知識を深めていくことができました。
「野⽣動物捕獲実習」では命あるものが⾷べ物に変わる瞬間に⽴ち会ったことで、”他の⽣
き物の命をいただいて、⾃分が⽣きていること”を実感しました。それらの経験から天然⾷
材ハンターになることを決め、狩猟採取が今の暮らしのベースになっています。
質問7)アカデミーの学⽣⽣活で印象に残ったことは?
とにかく授業が楽しかった⼀年⽣と、卒業後の不安が⼤きくなる⼆年⽣。様々な刺激を受け
る中で”⾃分は何がしたかったのか”と何度も原点に振り返り悩んだことをよく覚えていま
す。先⽣や仲間に助けられ、⾃分と向き合う時間がしっかりとれたことが財産です。
質問8)アカデミー⼊学前の仕事が、今に活きていると感じることはありますか?
以前の仕事、とは少し違いますが、⽣まれ故郷で仕事をしてきたことが今に活きていると感
じています。「⽊伐ったけど使うか?」、「ウチの⼭⼊ってキノコ採っていいでな」などと声
をかけてもらうことが多く、⼩さな町だからこそ⼈に助けられている部分が⼤きいと感じ
ています。
質問9)今の仕事をしていく上でのモットー、若い⼈へのメッセージは?
モットー : 今を⽣きる
メッセージ : 百聞は⼀⾒に如かず、まずやってみましょう!