粟野 彰太 -木造建築から自然を見据えた農業へ-
第三の皮膚である木造建築を学びから、第一の皮膚をつくる食生活の安全へ。
プロフィール
経歴 森林文化アカデミー卒業(木造建築専攻7期生)
株式会社シティ環境建築設計勤務
株式会社ポランの広場 ゾンネガルテン勤務(自然食品店)
エノコロ自然農園自営
出身地 愛知県名古屋市
職場 エノコロ自然農園
501-0606 岐阜県揖斐郡揖斐川町房島639
070-5440-4910
https://www.facebook.com/enokorofarm/ (facebookページ)
質問1)アカデミーに入学を決めたきっかけは何ですか?
建築デザイン学科の大学卒業後にどのような進路に進むか悩んでいたところ、森林文化アカデミーでは木造建築を専門的に学べることを知ったから。
質問2)アカデミーの学生生活で印象に残ったことは?
学生たちがとても仲が良く夕食を一緒に作って食べ楽しく過ごしたこと、特別講義の際はゲストに協力して食事をふるまったりしたことが思い出に残っています。
また実際に木材を乾燥や破壊実験などをしたことは木材に対する知識経験が深まりました。
質問3)今の仕事のやりがいは何ですか?また、今の仕事を選んだ理由をお聞かせいただけますか?
ずっと人間の健康に関する仕事がしたいと考えていました。
そのため極力新建材などを使わない木組みと土壁の家づくりに携わり、その後自然食品店で有機野菜や加工品の販売に携わりました。
その中で色々と課題や問題点に触れ、自分が納得した方法で一番初めの生産の部分から消費者の手に渡る最後の部分まで関われる無肥料無農薬の自然農法で農業を始めました。
生産面、経営面など難しい部分はありますが、育てた野菜の味が美味しく、また消費者の方の声を聞きながら農業ができることがやりがいです。
農作業自体も自然や植物に触れながらのことですのでとても気持ちよく楽しいです。
質問4)アカデミーの学びで役に立ったことは何ですか?
農業には百姓という言葉があるように百のことができないといけないくらい様々な仕事があります。アカデミーや設計事務所で建築の現場の仕事を経験していたのでビニールハウスを建てたり、野菜の支柱を丈夫に立てるなど建築的感覚や技術も様々な部分で役に立っています。
質問5)今の仕事で意識していることは何ですか?
なにより食べる人が健康に近づけるような食べ物を育てたいと思っています。
現在の慣行農業、大量投入型の有機農業の野菜は味が悪いし、腐敗しやすかったりと経験上も成分分析的にみてもよくありませんし、人体への影響も懸念されます。
また昨年飼育していた日本蜜蜂が近隣の農薬の集団防除散布後に大量に死に、結果全滅してしまった経験から知識からの農薬の危険性が実感に変わりました。
肥料面、農薬面、種子面などを自分の出来る限り間違いないと納得できるような方法で食べる人の体が喜ぶ食べ物を育てていきたいです。