高性能林業機械を運転する資格を取得しよう1(学科編)
エンジニア科林業コース2年生とクリエーター科林業専攻2年生を対象に「車両系木材伐出機械特別教育」高性能林業機械を操作するために必要な特別教育が始まりました。
この講習は、労働安全衛生規則で規定される特別教育で、教育規程に則り学科教育18時間以上、実技教育20時間以上を行い履修した学生には特別教育修了証を発行しています。
資格が取れる授業とあって人気が高く、毎年多くの学生が履修しますが、本年度は特に希望者が多く、28名の学生が受講してくれました。
最初の3日間は特別教育用のテキストとDVDを使って学科講習を行います。
先ずは、伐木等機械ではプロセッサ、ハーベスタ、フェラバンチャ、木材グラップルについて学びました。
初めて聞く高性能林業機械もあるので、何をする機械か動画で見てもらうことから始めます。毎年、知識の定着を図るため次のような順序で学習しています。
①現場で撮影した高性能林業機械の動画を見て、何をする機械かを学ぶ。
②テキストに沿って機械の構造・装置、安全な作業方法等を解説する。
③「車両系林業機械の安全な作業」DVDを視聴しおさらいを行う。
④どこまで理解できたかを小テストを行い、できなかった箇所はテキストで見直す。
さて、小テストの出来ばえはどうだったでしょうか。
学科の最終日には、安全管理の学習として本校の演習林の山土場に行き、現場で作業計画を立てました。
人数が多いと意見交換が難しいので、検討できるよう1班4名で7班に分けます。
現場に到着し、使用する機械や作業手順をイメージしながら、周囲の状況を調査し作業計画を立てて行きます。
立木をチェーンソーで伐倒し、枝葉を払ってスイングヤーダで集材し、その材をグラップルで受け取り、チェーンソーで丸太に造材して、フォワーダに積み込んで搬出する。
といった具合にイメージを膨らませると、以外にも重機が近接することから事故の発生頻度が高くなるといったリスクについても感じてもらうことができました。机の上ではなく、現場で実施する意義は非常に大きいと感じます。なお、リスクアセスメントについては別の機会に勉強する予定です。
いよいよ実技が始まります。安全第一でがんばりましょう!
林業専攻教員 池戸秀隆