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2020年08月24日(月)

第8回岐阜県地域森林監理士養成研修を開催しました。

1 森林環境税及び森林環境譲与税                10:00〜10:40

林政課森林企画係 技術課長補佐兼森林企画係長  大橋吉隆氏  

 

この日は、岐阜県地域森林監理士の活動の要となる講義でした。

まず、初めの時間は森林環境税と森林環境譲与税について。

森林環境税は、パリ協定で掲げられた日本の温室効果ガス排出削減目標達成や災害防止を図るため、新たに2024年から課税が始まる税金です。

この集められた税金は、『森林環境譲与税』として県・市町村に譲与されることとなっており、すでに課税から5年前倒した昨年度より譲与が始まり、各県・市町村で活用されています。

この税の目的を正しく理解し、有効に活用するため、創設の趣旨と目的を詳しく学びました。

 

2 森林経営管理制度の導入の背景と概要    10:45〜12:10

  林政課森林企画係 主任技師  奥中 大智氏 

次の時間は、森林経営管理制度について。

昨年4月1日に施行された、森林経営管理法が施行されました。この法律では、森林所有者は自らの森林を経営管理する責務が明確化され、市町村はその区域内の森林について経営管理が円滑に行われるよう必要な措置を講ずるように努める、とされました。

また、国及び都道府県は市町村に対して援助に勤めること、国、地方公共団体、森林組合その他の関係者は、林業経営の効率化及び森林の管理の適正化の一体的な促進に向けて、相互に連携を図りながら協力するように努めるものとされました。

この森林経営管理法が導入された背景には、どのような事情があるのか、また期待される効果について話を聞いたあと、実際に「必要な措置を講じる」ため整備された森林経営管理制度の事務の流れを伺いました。

森林管理制度だけを聞いているとなんとか理解できることも、森林経営計画、先に聞いた、森林環境譲与税と絡めながら考えると、混乱してきます。

最後の質疑応答の時間には、講師の方はもとより、森林技術開発・支援センターの方、事務局の方も参加して、ひとつひとつ課題を整理。まさに連携することで課題の解決ができ、今後のシミュレーションともなりました。

 

4.意見交換      13:00〜16:00

森林文化アカデミー森林技術開発・支援センター  普及企画係長 下野 俊彦

 

午後からの時間は、午前中の講義と質疑応答の内容を踏まえて、さらに理解を深めるため、研修生が『森林環境譲与税の使途を市町村に提案する』という設定で意見交換会を行いました。

 

この日一日で複雑に絡み合う林政についての理解が深まったことと思います。