木造建築のメンテナンス実習(エンジニア科授業)
今日は朝からエンジニア科 林産業コースの「木造建築のメンテナンス実習」の授業。
まずは、注意すべきポイントを講義で学んだあと、実践です。
あいにくの雨のため、今日は室内からの調査を中心に行いました。最も劣化の可能性のある床下空間へ入っていきます。
誰も入ったことのない、ウッドラボの床下空間です。このところの雨でかなり湿っています。湿度は90%といったところでしょうか。
主に外周部の土台や構造用合板を見ていましたが、間仕切り壁で、いかにも濡れているという箇所を発見。外壁周りよりもいかにも湿っています。
早速、含水率計で計測。なんと、90%以上を示します。なぜ、内部の壁でこんなにも・・・・。
水漏れや結露を疑ったりしましたが、配管は無いし、内部で温度差もできない。間取りを見ていて、問題場所を発見。
実はこの場所、ウッドラボの入口の横の壁。
このところの豪雨が吹き込んできて、壁に水染みの跡が・・・。これだろうという結論になりました。
対策としては、まずは、雨の時は扉をしっかり締めること。さらに、現在湿っている個所の乾燥させる。出来れば、吹き込みにくいような庇などあればよりよい。など、学生もいろいろ考えます。
他にも、開口部の下は少し含水率も高めに出たりと注意点があります。
これらを、報告書にまとめて、総務委員会に提案していきます。自分たちでできるところは、対応していきますが、プロの方にお願いしなければいけない箇所も出てくるでしょう。
次回の授業日は、晴れを期待して、外回りの調査を行っていきます。
准教授 辻充孝