木造建築のプレゼンテーション
エンジニア科の林産コース。今年の卒業生から、二級建築士、木造建築を卒業後3年の実務経験で受験できるように申請中です。
そのため建築系科目が大きく拡充されています。
まず2年生で最初に行う建築系授業は、建築の基礎力を高めつつ、プレゼンテーションできる力を養っていく「木造建築のプレゼンテーション」。
第4期自力建設「風の円居」で実測しながら図面を書いていきます。全員が初めて建築の図面を書くとのこと。
実際の空間の大きさを体験しながら、クイズ形式で大きさをあてては、実際に工事を行う流れで柱、壁、建具と図面に仕上げていきます。(写真撮り忘れましたが、新緑の中に建つ気持ちい空間です)
校舎に戻り、何枚かコピーを取って、さまざまな表現で図面を仕上げていきます。
色鉛筆や透明水彩、コピックマーカー、パステル等を使って、各々が自分の感性で仕上げていきます。
柔らかい色彩で落ち着いた表現から、ヴィヴィッドな発色、絵画のようになって図面が沈み込んでしまったりするもの、個性豊かな図面が完成しました。
翌週には、模型講座を開催しました。
素材は段ボール。穴の開いたキューブから、二階建ての建物、方形屋根の風の円居まで、作っていきます。段ボール特有の、素朴な模型が出来上がっていきます。
最初は慣れないカッターも、授業の最後には使いこなして、段ボールのコーナーの面取り(段ボールの紙一枚を残して角をきれいに納める技術)もしっかりできるようになりました。
これからは、クリエーター科の1年の自力建設のプレゼン作業も手伝いながら、実践的なスキルを高めていき、建築の面白さを体験してもらいます。
准教授 辻充孝