國枝さん「クラウドデータベースによる林業従事者向け労務管理システム」を発表
平成28年度の「岐阜県森林・林業関係合同発表会」、この発表会は岐阜県の林業普及活動実績発表、国有林野業務発表、森林研究所研究・成果発表、森林文化アカデミー課題研究発表、農林高校生課題研究発表、官学共同研究発表の」合同で実施されました。
最初に岐阜県林政部の瀬上部長が挨拶をされ、スタートです。
最初の発表は「木の駅プロジェクトの活動支援」と題して、清水林業普及指導員が報告。
関市での「木の駅INつぼがわ」で、つぼ券の発行と間伐促進について報告されました。
発表は6セクション、8課題に及び、
他には「木材生産能力向上の取組」、「ケーススタディ地区を活動のテーマパークに」、「アベマキ材の乾燥と利用」、「商品力アップを目指したシイタケ変色抑制技術の開発について」、「クラウドデータベースによる林業従事者の開発について」、「船木山植生調査について」、「シカの捕獲を取り巻く状況について」発表がありました。
岐阜農林高校の生徒さんは、本巣市の古墳地域でもある「船木山植生調査について」報告してくれました。
森林文化アカデミー2年生の國枝裕介さんは、「クラウドデータベースによる林業従事者の開発について」報告しました。
彼は前職がIT技術者であったことから、生産管理や工程管理が充分とは言えない林業のICTをより手軽なスマートフォンでできないか研究しています。
今後皆伐が増加する可能性、効率的な施行管理が望まれる現状、身近なスマートフォンを利用したICTであれば効率的な管理が可能。
そう考えて、岐阜県内の林業事業体にもヒアリング調査をしました。
一般的には作業日報で進捗管理されますが、事業体によってその報告精度や頻度が異なります。
また報告のために、作業後に事務所に戻って、デスクワークするのが現実です。
一事業体で有る程度作業が把握できても、JVを組んだ事業者間で情報共有できないことも多々あります。
表計算ソフトのエクセルとデータベースでは大きな違いがありますが、それをご存じですか?
クラウドデータベースのメリットは
日々の記録から進捗管理が可能になる
過去実績からの計画の見積もりができる
シートやブックで分かれないので、情報の抽出・分析が容易である
インターネットがあれば、どこでも報告・閲覧ができる
今後は「見える化」が重要。
中間土場での在籍や、市場への搬出材積を仲間同士で見ることができる環境作り、共有環境が重要です。
日報情報の活用による作業効率の改善、この実現のためにもこうした取り組みが重要なのです。
國枝裕介さん、ご苦労様でした。 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。