令和2年度市町村林務担当職員研修【区分3】第1回 開催
令和2年度市町村林務担当職員研修【区分3】 第1回を開催しました。
- 森林経営管理制度と森林環境譲与税について 10:00~12:00
講師:林野庁森林整備部 森林利用課 森林集積推進室
森林集積企画班 三間 知也課長補佐
昨年より実務が始まった、森林経営管理制度について 林野庁で担当されている森林集積企画班 三間 知也課長補佐から説明をいただきました。
午前の時間では、そもそもこの制度の主旨はどういったことなのかについて説明いただきました。
市町村の役割は、『山の管理者である森林所有者』に対して山の管理の意向を確認し、山の管理者を明確にし、把握することが重要である。
この制度は、あたかも市町村が地域の森林を預かることを目的とした制度と受け取られているふしがあるが、『山の管理者を把握するためのツール』であると理解いただきたいとの説明がありました。
参加した市町村担当者や県の担当者からも核心に触れる質問が出て、さらにこの制度ができた経緯などの話も伺いうことができて、さらに理解を深める機会となりました。
- 森林経営管理制度に係る基本的な事務の流れ
- 森林経営管理制度の円滑な運用に向けて
- 経営管理権集積計画策定後の事務
- 林所有者が不明な場合における森林経営管理制度の進め方
13:00〜15:00
講師:林野庁 森林整備部 森林利用課 森林集積推進室
森林集積企画班 三間 知也課長補佐
午後の時間も引き続き、三間課長補佐より具体的な事務作業について伺いました。
この事務作業において、林野庁から分厚い事務の手引きが用意されていますが、正直なところ手引きを活用している職員は少ないと思います。そんな市町村の担当者の気持ちを踏まえ、事務手引きのどこが重要であるか、どこを確認すると良いか、作成書類の様式がなぜこのようなひな形なのか、意図するものはどういったことなのかなどの説明を聞きました。
この制度は複雑で、実務を行う市町村の担当者は頭を悩ますことが多々あります。
しかし、悩んだ場合は本来の主旨は何なのか、骨子となる考え方はどういったものなのかということに立ち返ることで答えが見いだせるものです。そういった、基軸となる部分を説明いただきました。
このように林野庁職員から現場の担当者が来て説明いただく機会はなかなかない貴重な時間です。
法の主旨をしっかり理解して、正しく税金(森林環境譲与税)を活用できるよう参加者の皆さんも積極的に学んでいました。