タワーヤーダを使った架線実習をしました
今年の架線応用実習は森林文化アカデミーが所有するタワーヤーダを使って実施しました。
学生にとっては、もちろん初体験です。
使用したタワーヤーダは平成28年3月にチェコ共和国のメンデル大学から購入したもので、林業技術開発・支援センターで管理されており、今回、特別に架設と操作体験を林業普及指導員さんに協力していただきました。
早速、演習林に持っていき、タワーが垂直に立つよう水準器を使って確認しながら据え付け、その後、控索を張りました。
内側の2本は転倒防止で、外側2本は横ぶれ防止の役割をし、計4本張ってタワー側の準備が完了です。
次に先山の準備で、先ず、ナイロン製の軽いリードロープを繰り出し、120m先の先柱までの間にある立木に滑車を掛けそこにロープを通していきます。
続いて、機械の力でリードロープを鋼索のホールバックラインへと入れ替えし、主索と共に先山へ送って固定します。
いよいよ搬器に鋼索をセットしますが、仕組みが複雑で覗き込んで見ており興味津々です!
この搬器はオーストリア製のMMシェルパで3t吊りの力持ち、一抱えある太いスギでも楽々2本は運搬できます。
試運転して1日目はここで終了!
2日目は雨だったので、講義を交えながら天候の合間を見て操作を体験しました。
搬器が自動で停止位置で止まったり、無線自動解放荷掛スリング(オートチョーカーフック)で荷を外したり、いろんな便利を体験できました。
協力いただいた2名の林業普及指導員さん、本当にありがとうございました。
報告は池戸でした。