アウトドア・チームビルディング初日
30年度クリエーター科学生の「アウトドア・チームビルディング」。
メイン講師の萩原ナバ裕作准教授によるアイスブレキングから始まった2日間の初日。
「聞くことは○○、見て聞くことは○○、見て聞いてやってみることは○○、でも発見したことは○○」と皆から聞き出し、続いて故小林毅さんの言葉、「た」から始まる3つの学びは何か?
さて、その後に、6人の4グループに分かれた学生たちは、3人一組になって仲間を信じて「前へ後ろへ」と倒れて、仲間に支えてもらいます。倒れ込む人は仲間を信じ、支える仲間は倒れ込む人をしっかり支えます。こうして仲間を信じ、仲間を支えることを体感します。
続いて、3人が2組、6人のチームになって、5人がサークルになって、1人がその中心に立つ、中心の1人は周囲の5人を信頼して全方向に倒れ込む。
これが予想以上に難しい。仲間を信用しているものの、横方向に倒れるとなるとこれまた難しい。どれだけ信頼でき、どれだけ仲間を支えられるか。その中から体感し、得られるものは何か。自問自答しながら学びます。
いくつかのチームビルディングを体験する中で、竹を利用してドングリをリレーパスするゲームは最後の最後に器に入らず、何度も何度もやり直す。どのタイミングでパスすれば良いか、どういうタイミングでサポートすればよいかを、繰り返しの中で仲間と共に体感し、情報を共有しながら成功へと導きます。
行動が大胆なチームもあれば、非常に慎重なチームもあり、それぞれのチームメンバーの特徴がしっかり見られました。
一つ一つのアクティビティが終了するたびに、ナバさんが「どうすれば成功するのか」「何が重要だったのか」などを学生に問いかけ、チームの結束のために何をなすべきかを自分自身で学んでいきます。
次には地上1mに設定されたロープを、「6人が手をつないだ状態でロープにふれることなく越えるにはどうすべきか」という設定をクリアしていきます。自ら体を差し出してチームのために貢献しようとする仲間や、その仲間を気遣う仲間。1つの目的にチームで立ち向かいながら考え、体を使い、楽しく、自分たちで問題解決していきます。
午後からは、ツリークライミングです。
午後のメイン講師はTCJの近藤さん、「お邪魔します」のかけ声で森に入り、クライミングするコナラの幹に手を当てて「宜しくお願いします」と声掛けします。
続いて近藤さんから「木と友達になる」ためのツリークライミングの注意事項などについて学んでからクライミングです。
ツリークライミングは競争ではないので、自分のペースで自分の目標をクリアする。単に個人的にクライミングするように見えますが、仲間がいるから高所恐怖症でも樹上にあがることができる。
樹上ではみんな「笑顔」、ワハハと笑い声も聞こえます。
クライミングのペースもチームによって特徴が出ます。1人だけ早くクライミングしてしまう人がいたり、最初のうちはうまくクライミングできない仲間を気遣うチームがあったりと、それぞれの特色が出ています。
樹上から地上で説明を聞いている学生を見下げると、こんな感じ。
これでも初心者には相当高く感じられるらしいです。
最初のうちは手や足に無駄な力が入っていた人たちも、仲間の声援を受けながらクライミングするうちに余裕が出てくると、「楽しい」の連呼が聞こえます。
最後の4グループ目は時間を気にしない余裕のクライミング。
若葉の美しいコナラに6人の学生と近藤さんが実っているようです。仲間を気遣いクライミングし、仲間と特別な樹上の時間を過ごす中で、午前中に作り出された仲間意識がより強固になっていきました。
さぁ、これから共同の食事作り、つまり「同じ釜の飯う仲間」として、結束すると共にODSSの北川さんや臼井さんの指導によってクライミングウォールに挑戦です。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。