わな捕獲技術向上研修会に参加しました。
日曜日、クリエーター科学生と、高山市清見で開催された「わな捕獲技術向上研修会」に参加してきました。
わな免許所持者を対象とするこの研修会は、「清流の国ぎふ森林環境基金」を活用し岐阜県が主催して行われるもので、運営は岐阜県猟友会が担当されています。
研修内容は、鳥獣保護法や事故防止、効果的な捕獲技法に関する座学、ククリわな設置の実習などです。
午前中の座学では、本校の授業でもおなじみの岐阜大学森部先生も登壇され、トレイルカメラを活用したわな設置個所の見極め、誘因捕獲の手法などデーターに基づく、実践的なテクニックを紹介いただきました。
午後は、現場に移動。飛騨猟友会の事務局長さん指導によるククリ設置実習、森部先生からは、止めさしに必要な保定具(足錠など)や、安全装備等の紹介がありました。
その中で面白かったのは、下の写真のヒル除け塩サポーター。百円ショップで購入した太もも用サポーターを、飽和食塩水に浸し乾燥させたものだそうです。
これを長靴や足袋の上から付けるだけで、足元から這い上がるヒルを完璧に防ぐことができるそうです。雨にぬれても長時間効果が持続し、効果が薄れたら、再度、塩水に漬ければ効果復活。
すばらしい!!
また、今回の実習会場には、地元マルミ鉄工所(高山市)が制作するマルミ式箱わなが展示され、実演も行われました。地元でも定評があるとのこと。トリガーがとてもシンプルで、扱いやすそうなわなでした。社長によれば、熱心なユーザーからは、試作パーツも送られてくるそうで、ユーザーの意見をもとに常に改良を重ね、製品完成度が高めているとのことです。
今回のような技術向上研修の場が提供されることは、ビギナーハンターにとって、とてもありがたいことです。
今年度は、10月に岐阜市、12月には、ここ森林文化アカデミーで開催が予定されています。
この日までに、わな免許の取得が間にあう学生は、ぜひ参加申し込みをしてほしいと思います。
以上報告は、森林獣害担当 伊佐治でした。