〜第3回ぎふ木育交流会〜「森のようちえん・プレーパーク指導者研修会・心の安全編」
今年度2回目となる「森のようちえん・プレーパーク指導者研修」が、ぎふ木育交流会とアカデミーのオープンカレッジとのコラボ講座として3月4日(土)&5日(日)で開催されました。
今回のテーマは、「心の安全」
前回の「身体の安全(救急法と野外の危険な動植物の知識)」と並んで、森のようちえんやプレーパークのメンバーにとって「最低限」抑えていてほしい、そして実は「一番大事な」テーマ。
今回も、県内の森のようちえんスタッフ、プレーパークスタッフ、地元の保育士さんらが総勢37名、のべ74名の参加者が2日間に渡りみっちりと研修に参加してくださいました。
講師は、徳島県で30年以上自由なようちえんや小学校を続けてきた自然スクールトエックの代表伊勢達郎さん。森のようちえんなんて言葉が出てくるず〜っと前から我々が目指すべく活動をされてました。それと、な、なんと同じくトエック設立当初から一緒にやっているプーさんこと仲本桂子さんも特別参加してくださり、大御所お二人による研修会というなんとも贅沢な2日間となりました。
子どもたちの場づくりだけでなく、大人たちにとっても「心の安全な場」ほど大切なものはありません。みなさん頭では理解していても、そうした場をつくるとなると話は別です。
「聴くってなあに?」「受けとめると聞き入れるの違いは?」そんなことを意識しながら、コミュニケーションのやり取りや安全な場づくりを体感するためのペアマッサージや、自分の普段の受け答えを相手の気持ちで受け取って自分の普段のコミュニケーションを体感する対話練習など、実践を通して自ら体感していくスタイルで講座は展開。「あ、私これ普段子ども達にやっちゃってる」「え?そんなひどいこと言ってるんだ」「全然聴いてないな」なんて気づきもあったようです。
お昼は恒例となりつつある「持ち寄りランチ」。準備するのは大変ですが、盛り上がります。それに楽しい。料理を通したコミュニケーションでもあります。県の担当の河合さんは何日も前からお肉を仕込んでくれたそうです。「愛」が感じられます。
今回のもう一つの成果としては、既存の保育園のスタッフも、森のようちえんスタッフも、プレーパークスタッフも、みんなみんな「子ども」「心の安全」をテーマに真剣にワークをし合うことを通して、現場の違いなど関係なく同じ場を共有し、つながることができたこと。みんな根っこではしっかりとつながっているんですよね。
最終日の後半はかなり熱いワークになり、涙もポロポロ、笑いもアハハ。皆さん心の中をしっかりと出すことができたようです。
とここまで書きましたが、実は担当の私、ナバがインフルエンザによりやむなく当日欠席。。。なので最終日の片付け時にやっと聴くことができた少しの参加者の声と、アンケートの声からの予想で書いてみました。
アンケートを見ても大変充実した学び多き2日間だったようです。以下にアンケートからの抜粋を記します。
「森のようちえん、やっていてよかった」
「共感と同感の違いに気づいた」
「受けとめることの難しさ、大切さを実感した」
「どんな団体でも子どもへの思いは一緒なんだと認識できた」
「ふに落ちた」
「保育の中で子どもに教え過ぎていたり、子供の意欲を制限しすぎていたことに気づいた」
もちろんほぼ全員から「またぜひやってほしい!」という声がありました。
はいはい、また来年、是非企画させていただきたいと思います。一人でも多くの子どもに関わる人たちにこの大切なことを広めていけたらと思います。参加いただいた皆さん、講師のお二人、本当にありがとう。
そしてインフルエンザで急遽倒れたナバのフォローをしてくださった県の担当者の方々やスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。
「人間」っていいね!
なんちゃって先生 萩原ナバ裕作