「縄ない機」が登場!?週末プレーパーク
毎月一回土曜日に開園する週末プレーパーク。先日の土曜日も翔楓祭(アカデミーの文化祭)と同時開催で実施しました。
いつものように100人近くの親子が遊びに来てくれて秋の晴天のもと、森の情報センターの周りは久しぶりに賑やかな雰囲気となりました。
この日は、週末型のプレーパークがアカデミーで始まった当初からあった遊具(というか基地というか家というか。。。)が随分とボロボロになったため皆でロープをかけて引っ張って解体しました。こうした作業も子ども達にとっては楽しい「遊び」。実はそうだろうと思って全部壊さずにとっておいたのです。
さらに子どもたちの遊びの天才ぶりは続きます。バラした半割り丸太をちょっとの時間で地面に組み直し、写真のような迷路というか平均台というかおもろい遊具を自分たちで作っては遊んでおりました。さすがです。
さらに、この日は半年ほど前に森林技術開発支援センターの長屋さんのお父さんからいただいてきた「縄ない機」が初デビュー!!
アカデミーで活動する森のようちえん「森のだんごむし」のみんなが関市中之保に住むOB、とっさんこと加納吉廣さんと一緒に毎年育てているもち米のもち藁(わら)を使って、縄ない体験が始まり始まり〜〜。前日に森のだんごむしのお母さんたちが機械のパーツをバラして綺麗に掃除してくれたそうです。ありがとう〜。
まずはプレーリーダーの仙人(85歳、多分日本で最年長のプレーリーダー)がデモンストレーション開始。体が覚えているのか、足踏み始めると仙人は若返ったようにキビキビとうごきはじめ、次々と材料の藁を機械に送り込んでは縄をなっていきます。なんだか嬉しそうです。
やがて、この見たこともない光景と聞いたこともないリズミカルな音に、プレーパークで遊んでいた子どもたちもお母さんたちも集まりはじめました。子供達の顔も真剣です。目はまん丸です。仙人に使い方を教えてもらいながら実際に縄ない機を使ってみる親子もいました。
「子ども」「遊び」をテーマに集まったたくさんの人たち。その隣でこうして日本の里山の文化や技術がリアルに、でもごくごく自然に何気無く伝えられていく光景は見ていてなんとも嬉しかったです。イベントでもなく、勉強でもなく、ただただ遊んでいる隣で、こういう大事なことがさりげなく伝えられていくことが実はとっても重要な気がしました。
最後は、連携先のドイツ・ロッテンブルク大学のフックス教授から先週お土産としていただいた素敵な「焚き火台」の周りで、参加者の方が持ってきてくれたマシュマロや、竹パンを焼いて締めくくり。楽しい1日が終わりました。
縄ない機の情報を下さった副学長のジリさん、提供して下さった長屋さんのお父さん、そして一緒に洞戸まで機械を取りに行って下さった長屋さん、ありがとうございました。これからも大切に使っていきたいと思います。もち米のもち藁を提供して下さった加納さん、焚き火台をくれたフックス教授みんなみんなありがとう。いろんな人のおかげで、子供たちにとって、いや大人たちにとっても最高の空間がここにあります。
なんちゃって先生 萩原ナバ裕作