クリエーター科1年共通科目「日本の森林と林業」
クリエーター科1年生は、「日本の森林と林業」という共通科目で、これからの学びやその先の仕事に関係していく(と思われる)森林と林業について、基本的なことを学びます。
この科目は、前半が座学8コマ(半日×4回)、後半が見学8コマの構成になっています。
座学で森林と林業の基本(4つのテーマ)を押さえる
日本の森林植生
- 日本の主な気候帯と代表的な森林植生を概観する。
- 植生の水平分布と垂直分布を知る。
森林の動態
- 植生遷移や森林の更新の基礎を学ぶ
- 人為の影響も含めて、日本の森林の成り立ちを知る。
日本の森林資源
- 日本の森林資源の構成や特性を知る。
- 人工林・天然林の面積・蓄積・齢級分布などを知る。
日本の林業
- 日本の林業の特徴と現況を知る。
- 木材需給構造の変遷を社会の流れと関連付けて概観する。
見学で森林と林業を実感する
株スギ(スギのあがりこ)関市 21世紀の森
- 伝統的なスギ天然木利用で形成された樹形を観察する。
- 過去に行われていた、スギの特性を活かした持続的なスギの利用方法を理解する。
針葉樹人工林施業 山県市 中原林業
- 各成育段階の針葉樹人工林を見学し、森林施業の流れを知る。
- 林業経営に対する考え方や、経営における施業のあり方を知る。
広葉樹林施業 高山市 荘川広葉樹総合試験林
- 冷温帯域の広葉樹人工林や広葉樹天然林を見学する。
- 広葉樹林施業の目的や施業に対する考え方を知る。
初めて林業のことや生の森林に触れる学生がほとんどで、とくに林業を専攻しない学生にとっては林業や森林について学ぶ数少ない機会だと思います。完全な理解は求めませんが、何か関連ある場面に接したとき、「そういえば」と思い出してもらえると嬉しいですね。
もちろん、林業専攻の学生は、この後がっちり学びを深めていきます。
報告:横井秀一