野外宿泊実習2017 9月実習
9/7-8にかけて,泊りがけでエンジニア科1年生の野外宿泊実習に行ってきました。5月の初回から時間が空きましたが,今回は2回目となります。5月は演習林や学校のすぐ横にある古城山を散策しました。そのときの様子については以下のリンクを参照して下さい。
今回は下呂市小坂濁河と高山市清見西ウレ峠に行ってきました。
初日は7:00にアカデミーを出発し,濁河に向かいました。同じ県内とは言え遠いため,到着した時の時刻は,ほぼ11時でした。
あいにくの雨でしたが,常緑針葉樹林帯の植生を観察しつつ2.5時間ほど登山道を歩いてきました。歩く途中で,ここの植生を特徴づけている4種類の常緑針葉樹のシラビソ,オオシラビソ,トウヒ,コメツガの見分け方や,倒木更新,耐陰性の違い,混成してくるダケカンバなどについて学びました。
この日の晩は,高山市の乗鞍青少年交流の家に宿泊しました。一年中,多くの学校団体が宿泊している施設で,今回も本学を含めて7団体,200名近くが宿泊していました。
夕食後に研修室を借りて,交流の家周辺の樹木の枝を用いて樹木同定の勉強を行いました。標高が1500 mくらいの場所なので,ちょうどブナ帯から常緑針葉樹林帯に変わろうかという植生になります。針葉樹・広葉樹を含め20種類程度の樹木について勉強しました。
翌日は9:00に乗鞍を出発し,西ウレ峠に向かいました。昨日とはうって変わって晴天に恵まれました。
ここは標高が1100-1300 mで,ブナ帯になります。西ウレ峠管理等の駐車場を出発し,ぐるっと尾根を回ってきました。
ブナ林や渓畔林の要素,尾根にあったネズコやサワラ,ヒメコマツなどの針葉樹,サルナシやヤマブドウの果実など,普段は目にしないものをたくさん見ることができました。
エンジニア科1年生の野外宿泊実習はこれで終りとなります。今回の実習では,春の実習の時と比べて,自然を色んな観点から眺めることができるようになってきたことを,会話の端々から感じました。そろそろ入学から半年が経ちますが,将来のイメージは見えてきていることでしょうか? エンジニア科1年生は,この後にインターンシップが待っています。これを乗り切って後期の授業に臨みましょう!
同行して引率していただいた原島先生,柳沢先生,杉本先生ありがとうございました。
報告:玉木(教員)