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2024年10月16日(水)

World Logging Championships in Austriaレポート 選手

World Logging Championshipsではヨーロッパを中心に様々な国の選手、スタッフが集まります(以前の大会ではUSAも参加していましたが、近年は参加せず)。他の国の出場選手たちと交流できるところは、この大会の醍醐味です。

 

ポーランドのKamil Szarmach選手とTomasz Bilski選手です。

Tomasz Bilski現場の林業技術者で、Kamil Szarmach選手は学校の先生です。日本では、林業を教える高校や大学が何校あるのか、どうやって林業で働く若者を増やせばいいのか、日本の状況に興味津々でした。Kamil Szarmach選手の学校では、野外で練習しているそうで、冬は雪の影響で練習できないそうです。

 

アカデミーの林業機械学習棟の写真を見せると、とても羨ましそうでした。ちなみにポーランドで競技を行っている選手は20~30名程度とのこと。本気でWLCを目指しているは、5名くらいとのことでした。

 

こちらはPeter fox選手です。youtubeの6:13:51あたりに出場しています。イギリスの選手で、2006年のエストニア大会から出てるレジェンド級選手です。私有林を管理するフォレスターです。役職的には管理職のようで、平日はほぼ事務所で仕事しているそうです。休日にチェンソーの練習をしているとのこと。イギリスの選手数は20名程度だそうです。

 

 

合わせ切りについて会話をし、「難しい競技だ」と話したところ、Peter Fox選手が「宝くじと一緒(Lottery)」と言っていて、とても納得しました。やはり世界の代表選手にとっても合わせ切りは難しいみたいです。

 

ノルウェーのPal Tveitan選手です。day2の1:00:51あたりに出場しています。

 

ノルウェー大会ではU24クラスで出場していました。現在は林業会社で働いていますが、もともと林業学校の卒業生です。今大会では、コーチにpal選手がいた林業学校の先生が来ていました。ちなみにノルウェーには、過去3大会、連続して表彰台に上っているOle Harald L. Kvesethという選手がいるのですが、pal選手いわく仕事がWLCみたいなものらしく、別格だそうです。

 

とある選手は練習は土日だけで、年間50日程度しか練習できず、とある選手は毎日練習(オーストリア勢。強い!!)。仕事の内容も、現場で林業技術者として仕事をしている選手、もっぱら事務所で仕事している選手、私と同じく林業の学校で講師として働いている選手、林業とはまったく別の仕事に就いている選手(獣医の人もいます)、いろんな選手がこの大会に出場していることが分かりました。

 

どんな経歴であれ、この大会での勝利を目指して練習を重ね、大会でベストを尽くす、そのために必要な準備を重ねていく、そんな選手たちのアツい戦いが繰り広げられていました。

 

林業専攻 杉本