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2024年12月16日(月)

今年は林業専攻の学生も多く履修しました【木工旋盤の基礎】

アカデミーでは時間の調整ができれば他専攻の実習に参加することも可能です。今年は木工専攻の「木工旋盤の基礎」の実習に、林業専攻の学生が多く履修をしに来てくれました。

林業専攻の学生も多く履修しました

今年は林業専攻の学生も多く履修しました

木工旋盤は高速で回転させた木材(ワーク)に刃物をあてて、形を削り出すもの作りです。作れる形は回転体に限られますが、作品作りに必要な機械が少なくて済むので、趣味で楽しむ木工としても近年普及が進んでいます。最近では材料を入手しやすい川上側(木材生産)の業種で、この木工旋盤を使った製品作りに取り組むところも増えています。そんな業界の様相もあってか、ここ数年、木工旋盤の実習に他専攻の学生が混じって参加することが増えてきました。

木工旋盤で削り出したどんぐりコマ

木工旋盤で削り出したどんぐりコマ

アカデミーの木工旋盤の授業では、コマや椅子の脚を削るような「センターワーク」と呼ばれる技術と、お皿やお椀などを作る「フェイスワーク」と呼ばれる技術の基礎を学びます。

センターワークの練習の様子

センターワークの練習の様子

木工旋盤で使う技術や道具は多岐にわたりますが、まずは基礎となる刃物の使い方や研ぎをマスターすることが大切です。例えばフェイスワークの実習では、小ぶりのボウルに始まり、お椀、平皿と製作の難易度を上げていきますが、やっていることは反復練習で、基礎技術の精度を上げていく作業になります。基礎の精度が上がるほどに、作品のクオリティや表現の幅も広げることができるようになります。

フェイスワークの初歩、小さなボウル作り

フェイスワークの初歩、小さなボウル作り

今年は学生が実習で伐採したブナでお椀を挽きました

今年は学生が実習で伐採したブナでお椀を挽きました

最後に取り組む平皿の製作

最後に取り組む平皿の製作

なかなか授業の中だけでは、全ての技術をマスターするというところまでは到達できませんが、木工旋盤は普段使いのお皿など、手軽に作ることができます。今後もたくさん回して、技術を高めていってもらえたらと思います。まずは身近なものを作っていきながら、上達していって下さい。

木の塊がどんどん形を変えていくのは見ていてとても楽しい!

木工旋盤のもの作り。木の塊がどんどん形を変えていくのは見ていてとても楽しいです。