【木工専攻 授業レポート】手工具1で鉋とノミを学ぶ
シュルシュルシュル・・・鉋削りをしているのは、今年入学した1年生たち。買ったばかりの鉋の刃を正しく研ぎ、台を正しく調整して削らなければ、薄く滑らかな削り屑は出てきません。なかなかうまくいかないものですが、今年の5人の1年生たちは割と順調に削れていました。
「手工具1」の授業では、このように鉋刃の研ぎ方、台の調整法、鉋の使い方、ノミの研ぎ方、冠(カツラ、柄尻の輪金のこと)の仕込み方、ノミの使い方などを学びます。
製造業の技術がどんどん進歩し、コンピューター制御の機械やロボットが木工製品を作る時代。手工具なんて必要なの?と思うかも知れません。しかしうまく使いこなせると、木工機械や電動工具以上の性能を発揮して、木の美しさを引き出してくれるのです。そうなれるよう、1年生の春から夏にかけては、日々研いでは削りの繰り返しです。
木工教員・久津輪