【授業紹介】切る・割る・削る
エンジニア科・林産業コースの授業の中で、指折りの人気授業なのが「切る・割る・削る」。
今回は、その授業の様子をお伝えしようと思います。
この授業はグリーンウドワークの専門家である久津輪先生(木工専攻教授)の指導の下で実施しています。
アカデミー内の樹木の枝を採取し(切る)、斧で小割にして(割る)、スプーンを作ります(削る)。
割るのがなかなか難しい・・・
斧で削って(斫って)いき・・・
ナイフで形を仕上げます。
使用する枝の樹種は毎回、学生(あるいは教員)からのリクエストで決めています。
今年に入ってから使用した樹種は、「ハリエンジュ(ニセアカシア)」「カツラ」「ヤマグワ」「ムクロジ」の4樹種です。
実際に手を動かして、いろんな樹種の材質感を味わえます。
特に「ムクロジ」などは、材として流通することは殆どないので、これを「切る・割る・削る」のは貴重な経験でしょう。
エンジニア科・林産業コースの授業ですが、エンジニア科の学生だけでなく、クリエーター科の学生も気まぐれに参加しています。
分け合いあいとした雰囲気の中で行われる実習は、森林文化アカデミーらしくていいものですね。
この授業は、久津輪先生が主担当をしていますが、柳沢先生(森林環境教育専攻教授)、中森先生(林業専攻講師)、私こと石原(木造建築専攻講師)も副担当として授業に参加しています。
いつも率先してスプーン作製に励む柳沢先生。
・・・学生だけでなく、先生も夢中になる授業です。
講師 石原 亘