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2024年09月12日(木)

【木工教育機関 3校合同PJ】 ⑥審査・表彰!

⑤からつづく

 

板蔵ファクトリー(瑞穂市)からの「一枚板などのテーブル天板に合うユニークな脚のデザインを」という課題に、森林文化アカデミー・森林たくみ塾(高山市)、飛騨職人学舎(同)の3校の2年生たちが取り組んだプロジェクト。学生3チーム、卒業生3チーム、合計6つのテーブル脚のデザイン案について、いよいよ審査・発表です。

審査員からは「どれも商品化したいね」との声も。

審査員による審査

審査員のみなさん 左から板蔵ファクトリー・田中信彦営業部長、ヤマガタヤ産業・吉田芳治社長、板蔵ファクトリー・吉田香央里社長、森林たくみ塾・小木曽賢一社長、飛騨産業・岡田明子社長、岐阜県生活技術研究所・長谷川良一所長

 

厳正な審査の結果、1位に輝いたのは!
森林たくみ塾と飛騨職人学舎の学生によるAチームの作品でした。
店舗のテーブルなどに映えるデザインだと評価されました。

実は得点は非常に僅差でした。
2位は森林たくみ塾と森林文化アカデミーの学生によるCチーム。
小径木を利用するという斬新なアイデアが評価されました。

3位は飛騨職人学舎の卒業生、稲原匠さんと鷲見康貴さん。
カーブのついた面を外に見せるか、内に隠すかで、表情が変わります。

当初は3位までを表彰する予定だったのですが、主催者の板蔵ファクトリー側が急遽、特別賞を用意してくれました。
ヤマガタヤ産業賞は、森林たくみ塾と森林文化アカデミーの学生によるBチーム。
床柱をまさかの踏み板に。和風建築が減り、磨き丸太の需要が減っている中で、新しい活用法を提案したことが高く評価されました。

技術発想賞は折りたたみの脚を提案した、森林たくみ塾卒業生(現スタッフ)の日高大輝さん。

 

企画発想賞は、丸脚をX字に組んだデザインを提案した、飛騨職人学舎卒業生(現・浦谷家具製作所)の浦谷大司さん。

というわけで、わずか2ヶ月という忙しいスケジュールでの実施でしたが、大きな成果を出すことができました。それぞれに特色ある木工教育を行う3校が交流することで、教員も学生もいろいろな刺激も受けました。来年以降も継続していきたいと思っています。
今回スポンサーになっていただいた、板蔵ファクトリー株式会社には心より御礼を申し上げます。

久津輪 雅(木工・教授)