【木工教育機関 3校合同PJ】 ⑤プレゼン!
板蔵ファクトリー(瑞穂市)からの「一枚板などのテーブル天板に合うユニークな脚のデザインを」という課題に、森林文化アカデミー・森林たくみ塾(高山市)、飛騨職人学舎(同)の3校の2年生たちが取り組んだプロジェクト。いよいよ7月28日、完成品のプレゼンです。板蔵ファクトリー・吉田香央里社長の挨拶でスタート。
製作した3校の学生たちは緊張の面持ちです。
今回は現役学生3チームに加え、卒業生も3チーム参加しました。まずは卒業生の作品から紹介します。
飛騨職人学舎の卒業生で現在は「浦谷家具制作所」を営む浦谷大司さんの作品。
既存のテーブル脚は角材で和風空間向けのものが多いので、様々な空間に合うスタイリッシュな丸脚を提案。
森林たくみ塾卒業生で、現在は同校でスタッフを務める日高大輝さんは、多種多様な一枚板テーブル天板に合わせられるよう、折りたたみ式の脚を提案。
飛騨職人学舎の卒業生で現在は飛騨産業に勤める鷲見康貴さんと稲原匠さんの作品は、かまぼこ型の脚。表がかまぼこ型に膨らんでいて、裏は平らです。表と裏を反対に返すと、違った表情が楽しめます。
審査員からは、デザインの意図、材質、強度などについて、様々な質問が出されました。
続いて学生チームの作品。
Aチーム(森林たくみ塾・豊永さん、佐藤さん、飛騨職人学舎・山崎さん)
地域材の魅力を引き出すことと、連続する板で安らぎと軽快感を与えることがデザインの狙いです。
板の中に、クライアントの思い出の材を混ぜるなどのアレンジも可能とのこと。
Bチーム(森林たくみ塾・後藤さん、鶴田さん、森林文化アカデミー・鈴木さん)
「足で触りたくなる脚」がテーマ。スギの磨き丸太を足元に使うという大胆なアイデア。
Cチーム(森林たくみ塾・田中さん、藤永さん、森林文化アカデミー・若田さん)
小径木を活かしたデザインです。若い木が枝を張っているように見えます。
※天板の下に合板が見えますが、実際には脚をボルト等で天板に直付けするタイプです。
さあ、いよいよ審査と表彰。次回お伝えします!
久津輪 雅(木工・教授)