くるくる回してモノづくり「木工旋盤の基礎Ⅰ」
クリエーター科木工専攻1年生の木工旋盤の授業が始まりました。
木工旋盤は木材をくるくる回転させながら刃物を当てて削り出すモノを作りの技術です。身近な物では汁物のお椀やおもちゃのコマなどがこの技術を使って作られています。アカデミーの木工専攻では、この木工旋盤を使って器やウィンザーチェアを作る授業があります。今回の授業はその第1弾になる、木工旋盤の基礎の授業です。
この授業の講師には、ツバキラボのワダケンジさんに来て頂いています。
まずは基本的な機械の仕組みや名前。削る向きによる技術の違いなどを教えてもらいます。基本的な刃物の使い方。やっていいことと悪いこと(これがすごく重要!)を確認したら、さっそく用意した材を削ってみます。
四角かった角材がみるみる丸くなっていくのがめちゃくちゃ楽しい!
これまでのモノ作りと違い、あっという間にみるみる木が形を変えていくのはとても新鮮な体験です。これにハマってしまうのか、昨年木工旋盤を習った2年生のうち何人かは卒業後の進路はこの技術を使った分野に進む予定です。
しばらく削ったところでワダさんが削った「鎬(しのぎ)のすれた切削面」を皆で確認。紙やすりで磨いてないのにツヤが出ています。このベベルラビングをマスターすれば木工旋盤は極めたようなもの!とハッパをかけられ、再び旋盤に向かいます。
今回の講義では、丸棒の挽き方と初歩的な器作りまでを行いました。
次回の実習ではお椀を作る予定ですが、それまでに器とコマ(もしくはキノコ)を作る宿題が出ています。皆どんな作品をもって次回の講義に持ってきてくれるでしょうか?今からとても楽しみにしています。
木工専攻講師:前野 健