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2018年08月25日(土)

長良川の和船を岐阜市立中央図書館へ納品しました!

今年春に岐阜市立中央図書館の吉成信夫館長から、全長5m程度の和船を屋外テラスで読書スペースとして利用したいとのお話をいただき、那須造舩(美濃市立花)と森林文化アカデミーで和船を制作・納品しました。3月に「大人の夜学」というイベントで、長良川上流域で使われる和船を図書館に持ち込んで和船文化についての講演を行った際、吉成館長から「図書館に置いて、本物の舟の上で子供達が本を読めるようにしたい!」とのリクエストがあり実現したものです。制作には、アカデミー卒業生で在学中に和船の制作技術の研究を行った古山智史さん、アカデミー在校生の山路陽平さんが携わりました。

7月14日(土)には柴橋正直 岐阜市長、吉成館長、久津輪雅 准教授、古山さん、山路さんによる除幕式が行われました。

左から古山智史さん、山路陽平さん、久津輪 雅 准教授、柴橋正直 岐阜市長、吉成信夫 岐阜市立中央図書館長

また、当初、和船を読書スペースとして利用するにあたり、船内にベンチを備え付けてほしいとの要望をいただいていました。しかし、数回の打合せの上、持ち運びに便利で且つ、椅子としても本棚としても利用できる「箱椅子」を納品することとなりました。

「箱椅子」とは、過去に林野庁の補助事業として、グッドトイ委員会(現 芸術と遊び創造協会)と筑波大学、森林文化アカデミーが共同研究で行った「幼児のための木育カリキュラム開発」のなかの教材として開発されたものです。この「箱椅子」の開発には松井勅尚教授、当時アカデミー学生だった遠藤智史さんが深く関わっており、幼児の成長に合わせて面を変えれば座る高さを変えられる工夫がなされています。

今回はメディアコスモスのロゴを入れ、大判の本が入るようサイズを大小2種類とするなどアレンジしたものを制作しました。

金華山を望む和船の読書スペース(岐阜市立図書館・メディアコスモス2F 金華山テラス)

この和船の読書スペースで本をくつろいで読んでもらうことが、より多くの人に長良川流域の伝統文化を感じていただくきっかけになることを期待します。