丁張り、遣り方(自力建設2023 ほとりの櫓)
大工合宿がひと段落したのも束の間
建物の配置の確認と基礎工事の準備のために丁張(遣り方)を行いました。
丁張の作業の目的は建物の配置を正確に導き出すこと。
また、水平を出すことで高さの基準も取ります。
※通常は木杭と貫を使って水平を出しますが
既存建築物に囲われた敷地のため余分にスペースが取れず、板を直接打ちつけています。
まずはレーザー水平器を使って墨を出し
木の板を水平に打ち付けていきます。
次はレーザー水平器で垂直を出し、平面に矩(直角のこと)が出ているかを確認。
その後、通り芯を予定地に順番に落とし込んでいきます。
水糸に触れると芯がずれてしまうため慎重な作業です。
最後は対角の距離を計り、直角が出ているか確認。
職人さんにご指導いただきながら
なんとか無事に「ほとりの櫓」の配置を出すことができました。
また、今回現場を改めて確認していると既存建築物との取り合い部で
設計変更が必要なことも判明。
既存との関わりにおいてはまだまだ思い至らず、
そういった経験も貴重な学びとして吸収しながら
建て方に向けて図面や木材の手配を修正していく予定です。
基礎工事はまだ始まったばかり。
建設予定地が道路から離れているため
資材の運搬には体力が求められそう。
気合い入れて頑張ります!
森と木のクリエーター科 木造建築専攻1年 岩本
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