海外視察報告(台湾)[その3]
木造建築の新しいかたち(その245)木質構造に関する住育の取り組み
台湾視察報告の第3弾です。「TaiPei Building Show」に参加したもう一つのメインイベントについての報告です。
「TaiPei Building Show」内で開催されました「2023 日本産製材輸出標準普及講習会(台湾)」(主催:日本木材輸出振興協会)での講演です。
まず最初に、司会のホー氏から講演会の開会宣言と趣旨説明がありました。
続いて、中華木質構造建築協会 理事長でもある、国立宜蘭(イラン)大学 森林自然資源学系 教授 卓志隆 博士より来賓挨拶がありました。
そして、私が「日本の建築物における製材の利用」を講演しました。
続いて、桑原木材株式会社 常務取締役 桑原浩二氏が「ヒノキ・スギ製材の用途と利用事例」を講演され、東京大学 佐藤 雅俊 名誉教授が「日本製材輸出標準の主要内容」を講演されました。
私は、岐阜県産材利用を中心にお話させていただきました。岐阜県産材の技術開発の話、隈研吾先生とアカデミー学生のコラボレーションの設計によるmorinosの話、岐阜県森林技術開発・普及コンソーシアム会員企業との共同開発した構造架構の話、連携市町村の木材を使用した構造架構開発の話などを行いました。
木育に関する話や、CLT材利用に係る開発に関する話などをさせていただきました。台湾でも木育は盛んなようで、「TaiPei Building Show」では木製遊具の展示もありました。
また、台湾でもCLT利用は盛んなようで、CLTの展示や、CLT用金物の展示などもされていました。
この台湾視察には学生は参加できませんでした(学生に声掛けしたのですが、学生が忙しすぎてしまったためです。)が、台湾視察はいろいろと建築の勉強になりますので、次の機会には学生と一緒に台湾視察へ行きたいと考えています。
教授 小原 勝彦