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2024年12月04日(水)

【授業報告】合板について学びました

クリエータ科2年生・エンジニア科林産学コース2年生の選択授業「木質材料学」の中で、

合板について製造体験を交えて学びました。

講師は合板・LVLなど単板製品の専門家である北海道立総合研究機構・林産試験場の古田直之氏です。

(私の前職場の先輩になります。わざわざ北海道からこの授業のために来ていただきました・・・頭が下がります)

まず、座学にて、合板の定義・特徴、日本における製造拠点・市場規模について学びます。

性能評価試験の方法についても説明をしてもらいました。

その後、約30センチ角(5層構造、厚さは12ミリ)の合板を製造体験をしました。

合板の原料である単板(べニア)、実際に見るのはほとんどの学生が初めてではないでしょうか。

(本校にはロータリーレースがないので、単板を製造することはできません・・・)

今回の体験では、スギとカラマツの単板を用意していただきました。

合板の接着剤(今回はフェノール樹脂接着剤を使用)は小麦粉、炭酸カルシウム、重曹、水を混ぜ合わせて使用します。

今回はローラーによる手塗で接着剤を塗布しました。

単板を重ね合わせ、ホットプレス(130℃)で7分半圧締しました。

スギ合板とカラマツ合板が完成!

やっぱり、自らの手を動かして作ると思い入れがでてきますね。

この後、オープンラボにて合板の接着力試験(引張せん断試験)を行いました。

単板の裏割れの方向によって強度が大きく異なることを実感できたかなと思います。

 

なお、授業「木質材料学」では、これまでにCLTやボードの製作体験も行ってきました。

【授業報告】CLTについて学びました

【授業報告】木質ボードの製作体験を行いました

いろいろな木質材料の特徴が体験を通して身についてくれればと思います。

 

講師・石原 亘