ねまがりばし
morinosのデッキと芝生広場との境にある「ぐり石」。
水仕舞の観点で建物と縁を切る大切な部分ですが、デコボコして少し歩きにくい。
特に足腰の悪い方やヒールを履かれる方はつまづいてしまいかねません。
morinosのセンター長からの依頼で、バリアフリーの点から芝生広場からデッキにアクセスしやすいmorinosブリッジを考えてもらえないかとの相談。
木造建築専攻の学生有志に呼びかけて計画を練ってもらいました。
学生が着目したのは、根元が湾曲して用材として使いにくい根曲がり材です。
林業現場の少し厄介者です。
一般的な製材にするには難しそうなこの曲がり部分。
特徴を活かした何か面白い使い方ができないか。
考えたのが曲がりを活かした「ねまがりばし」です。
プレゼンはmorinosセンター長にも好評。
さらにオリンピック・パラリンピックの再利用材も合わせて活用することで、これまで見たことがないデザインになりそうと盛り上がりました。
根曲がりの現状を知ってもらうきっかけにもなり、リユース材の活用例としてもいい感じ。
デザインも丸太のV柱とのコントラストも面白い。
さてさて来年あたりには実現するのか、お蔵入りになるのか、楽しみにして下さい。
木造建築専攻 教授 辻充孝