【見学報告】県森連・岐阜林産物共販所を見学しました
エンジニア科1年の授業「木材流通の現場見学」にて、
岐阜県森林組合連合会(県森連)の岐阜林産物共販所を見学しました。
県森連の共販所(市場)は県内に3か所(岐阜、東濃、飛騨)ありますが、
岐阜共販所内には、共販所(市場)のほかに、
チップセンターとネットワークセンターの事務所があります。
チップセンターはチップ・バイオマス燃料の販売を、「ネットワークセンター」では原木(丸太)の直送販売(システム販売)の取り仕切りを行っています。
まずは、共販所と各センターの概略について説明を受けました。
共販所の説明を同所の飯沼課長に、チップセンターの説明を同所の安田所長に、
ネットワークセンターの説明を小出課長、長谷部技師(本校卒業生)にしてただきました。
卒業生の活躍する姿を見れるのは嬉しいものです。
県森連では多くの卒業生が活躍しています。
説明後、土場に集められた多くの原木と、その選別現場を見学しました。
原木の選別の基準等についても教えてもらいました。
土場で原木を保存する上で、虫害は気を遣うポイントです。
建築用途に使用しない「C材」「D材」はパルプや燃料用になるのですが、
製紙工場やバイオマス発電所の見学は授業の中でやってないことに気がつきました。
今後は、低質材の利活用についても授業の中でフォローできるようにしたいと思います。
見学日の翌週に市売りの日が控えていたので、市売りに出される原木も見ることができました。
さて、学内で造材した原木は、木造建築専攻の「自力建設」用のものを除いて、こちらの土場に運搬し、選別の後に買い取ってもらっています。
今年のエンジニア科の1年生は「林業コース」志望の学生が多いのですが、自分たちの手で造材した原木が「どのように選別され、どのような用途に供されているのか」を知ることは非常に重要です。今回の見学がその一助になればと思っています。
最後に、貴重な時間を割いて対応してくださった、県森連職員の皆様に改めて深謝いたします。
講師 石原 亘