2023地域見学実習二日目
初日に引き続き,地域見学実習の二日目のレポートです。二日目は朝7時に起床し,宿泊施設の掃除をしました。その後,朝食を道の駅加子母で食べました。
本日の最初の見学地はかしも明治座です。この建物は明治時代に村人たちにより建てられた歌舞伎劇場で,岐阜県指定重要有形民俗文化財となっています。当時貴重だったヒノキは使わずに,スギやモミ,ケヤキなどの地域産材で出来ています。ちなみに写真に写っている大きな梁と桁は一本で継ぎのない長いモミ材です。
楽屋裏には著名人のこんなサインもあります。
内部を見学させてもらった後,屋根を葺いているサワラの剥ぎを実演してもらいました(明治座の屋根はサワラとクリの板葺屋根となっています)。
学生さんも剥ぎを体験させてもらいました。天然の目の詰まった材でないと薄く均等に剥ぐことは難しいそうです。
次に,護山神社へ行き,ガイドの前川さんから木曽ヒノキ備林の利用の歴史についてお話を聞きました。森山神社に展示されている齢925年の初代大ヒノキの年輪板を見てから,いよいよ木曽ヒノキ備林に出発です。
ヒノキとサワラの合体木です。2 mほどの高さから下側がサワラ,上側がヒノキのめずらしい合体木です。
合体木の前で記念撮影しました。
昼食に地域の特産である朴葉寿司を食べてから,二代目大ヒノキに向けて出発しました。
推定樹齢1000年の二代目大ヒノキです。写真で見るよりも本物はもっと迫力があります。ここまで行く途中にあった3本に枝分かれした大ヒノキも迫力がありました。
最後に落差21 mの高樽の滝を見て,本日の研修が終了となりました。
2日間に及ぶ素晴らしい研修をコーディネートしていただいたNPOかしもむらの伊藤さんや市町村連携先の中津川市林業振興課の皆様には大変お世話になりました。本当にありがとうございました。また次年度もよろしくお願いいたします。
准教授:玉木