アルヴァ・アアルト模型 フィンランドへ
2年前にアルヴァ・アアルト設計のフィンランド・パビリオンの模型を本学で作成しました。学生が頑張った力作です。
『 アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド ― 建築・デザインの神話 』として、
世田谷美術館 2021年3月20日(土)~6月20日(日)
兵庫県立美術館 2021年7月3日(土)~8月29日(日)で展示されました。
製作の様子はこちらのブログからご覧いただけます。
フィンランドとオンラインで結んでアドバイスを頂いたり、レーザー加工機で精密な材を切り出したり、ウッドファイバー断熱材で質感の高い敷地模型を作ったりと、こだわりの詰まった模型です。
私も兵庫県立美術館で実際の展示を見てきました。
メインの吹き抜けホールにドーンと置いてありました。
森林文化アカデミー木造建築専攻製作のクレジットも見れました。
模型側面には、製作に携わった学生の名前を刻印しています。
わがことながら、かなりの出来だったと思います。
その後、模型はアアルト財団が管理することになっていましたが、どのような扱いかはわからないままでした。
が先日嬉しい報告がありました。
一緒に模型製作プロジェクトに携わった日本福祉大の坂口大史先生から、フィンランド・ユヴァスキュラのアルヴァ・アアルトミュージアムに展示してあったよと、写真付きで連絡をいただきました。
私たちの模型だけはアクリルケースなしです。
学芸員さんから「美しい模型なのでこれにはプラスチックの保護カバー無しで、そのまま見てほしい」と熱く語っておられたとのこと。
アルヴァ・アアルトは20世紀を代表する建築家です。この時代は鉄やンクリート、ガラスで作られたモダニズム建築の最盛期。そんな時代に木にこだわり、暖かみのある曲面を活かした北欧建築スタイルを作り上げました。
フィンランドに行く機会がありましたら、アアルト建築群、ミュージアムをぜひご覧ください。
教授 辻充孝