【木造関連研究機関の視察（１）】富山県・木材研究所の視察（その１　建物・研究成果編）

木造建築の新しいかたち（その212）木質構造に関する住育の取り組み
コンスタントに木造関連研究機関を訪ねて、最新情報の収集を行っています。岐阜県の隣県、富山県の研究機関を視察させていただきました。

富山県農林水産総合技術センター 木材研究所 木質構造課 課長 柴 和宏さんに御案内をしていただきました。

まずは研究所の施設や研究員の研究成果など概要説明をしていただきました。その後「性能評価試験棟」、「製品開発試験棟」、「木質構造試験棟」を御案内いただきました。
「性能評価試験棟」は、構造架構はロシアカラマツ集成材で１ｍの梁せいがあり、込み栓によるモーメント抵抗接合がなされていました。

「製品開発試験棟」は、富山県産材を用いて小屋組トラスによる架構となっていました。

「木質構造試験棟」は、登り梁＋タイバーによる架構となっていました。

また　木材研究所 副主幹研究員　若島 嘉朗さんに研究活動の御紹介をしていただきました。

未発表論文（今年度発表するそうです。）ということで、私がブログで概要をお伝えすることはできません（引き気味の写真ですみません。）。その研究内容には学生も非常に興味をもっていました。

圧縮木材を利用して初期剛性を高めた格子壁の接合部や、富山の螺鈿細工とコラボした製品など、研究成果の実物を拝見させていただきました。

研究が製品となり、広く県民の手に渡っていることがよく分かりました。

教授　　小原　勝彦