建具製作 (自力建設2022「丁稚基地」)
自力建設において、建具の作製を行いました。建具製作はクリエーター科 木工専攻との合同授業の一環で、木工専攻の渡辺先生にご指導いただきました。
自力建設の授業には木工専攻と一緒に建設の一部を行うカリキュラムが組まれており、丁稚基地では建具製作を選びました。
開閉動作が伴う建具には精度が求められるため、材にも曲がりなどが無いものが望ましいです。
また外観上は無節が良いです。
自力建設で使用した軸材や羽柄材はアカデミーの演習林で伐採された木を使用していおり、伐採箇所により曲がり材が多く搬出される時があります。
そこで今回の自力建設では建具用の材を購入することにしました。
購入した材は中津川市産のヒノキです。
アカデミーと中津川市とは連携協定を結んでおり、その御縁での購入でした。
購入費用を抑えるため中津川市まで軽トラで引き取りに行きました。
まず木取りを行い所望寸法の材を準備しました。
丁稚基地の建具は全部で7枚あり、3班に分かれての作業です。まず、渡辺先生から装置の使い方を教わりました。下の写真は、ドミノという接合部材用の穴をあける装置を教わっている様子です。ドミノは軸材で言うホゾの役割をします。
その他、ルーターや溝切りカッターなどを使い各班で建具のフレームを作製しました。
フレームの準備が出来たら組み立てです。
合板の貼付けが必要な建具はプレス作業もありました。
組み上がった建具に塗装やガラスのはめ込みを行いました。塗料はオスモ&エーデル株式会社のオスモカラーを使用しました。
そしていよいよ取り付けです。
取り付けた後、鍵穴の微調整。
完成した建具です。
建具の製作には軸材より精度が必要で、建築専攻では普段使わないような機器の取り扱いもあり勉強になりました。
ご指導いただいた渡辺先生、一緒に作製してくれた木工専攻の方々、ありがとうございました!
木造建築専攻 2年 杉山達彦