なかつがわ 森の木遊館 オープン
私たちが基本設計に関わった「なかつがわ 森の木遊館」が8月4日(日)に開館しました。
morinosと同時期にオープンした「ぎふ木遊館」は、岐阜県の豊かな自然を背景とした『森と木からの学び』を伝える施設として開設されました。
大人気の施設で全県展開が望まれており、中津川はそのサテライト施設第1号になります。
基本設計をまとめていく中で、中津川ならではの森と木からの学びがあると考え、木曽五木から5つの要素をイメージして、この施設を木と暮らし・遊び・学び・文化・いきものをつないでいく拠点としたいというコンセプトを立てました。
大きな切り株を中心とした5つのゾーンで様々な学びができる空間です。
それを、中津川市長をはじめ、涌井学長にもプレゼンさせていただき、方向性がまとまりました。
当時の様子や学生が考えたコンセプトは、こちらのブログをご覧ください。
実施設計は、本学3期卒業生のスタジオすぅぷ(NPO法人WOOD AC理事)塩田さんが担当されました。
途中、学生と一緒に工事現場を見せていただきました。
今回は、道の駅「花街道つけち」の一室を改修するということで、設計、監理においてさまざまな苦労があったとのこと。
建物全体に手を付けないため、構造を触ることができないことが上げられます。
もともと入っていた筋かいはそのままの位置で計画するしかなく、下の写真のように白く塗装した筋交いによって、緩やかに5つのゾーンを区画しています。
また、断熱性能もしっかり向上させないと、冬期の寒さ、特に子供たちの活動する床付近の寒さが厳しいため3層ガラスを用いた高断熱化など、随所に工夫が凝らされています。
そんな「なかつがわ 森の木遊館」が、いよいよ8月4日(日)に開館しました。
記念式典には、古田知事も出席し、小栗中津川市長にぎふ木遊館との姉妹館協定パネルの贈呈も行われました。
大きな空間の「まなびば」では、子どもたちへの読み聞かせがありました。
「あそびば」では早速、切り株を模したすべり台やおもちゃを使って子どもたちが走り回っています。
「ぶんかひろば」には、中津川の林業を伝えるおもちゃが置かれたりと工夫が凝らされています。
「いきものひろば」には木の玉プールや絵本が置かれます。
かわいらしいロゴは、基本設計を行った卒業生の小島さんのデザイン。
基本設計に携わった卒業生も来て、ちょっとした同窓会になってました。
見どころいっぱいの「なかつがわ 森の木遊館」は入場無料。
東農地域にお出かけの際はぜひ立ち寄ってください。