【授業報告】木材同定に挑戦!
クリエーター科の「樹木・木材同定実習」では、生きている木(60樹種)を見分けることはもちろん、材料となった木(=木材)の見分け(同定)についても学びます。
実習のうち2日間は、主要な木材(国産樹種12種)の特徴を徹底的に覚えてもらいます!
まずは、木工専攻の久津輪教授より、木材同定(材鑑ともいいます)の意義について説明します。
樹木・木材を覚えることは全ての基本。
教員と学生も、顔と名前も覚えてから円滑なコミュニケーションが生まれるというものです。
木材のサンプルを触ったり、重さを測ったりしながら、徐々に各樹種の特徴を掴んでもらいます。
木材は、“見る面”の違い、すなわち「板目面」と「柾目面」と「木口面」で表情がかなり異なります。
木材の見分けのポイントを押さえながらじっくり観察していきます。
実習1日目の最後には、どの樹種がどのような用途に使用されているのか、
“久津輪コレクション”を例に解説しました。
実習2日目は、1日目の復習をした後、
「学内木材同定ツアー」に出発です!
ふだんは何気なく使っている机や椅子も、真剣に観察しました。
身近な例を通して「木材を見分ける楽しみ」が多少なりとも伝ったかなと思います。
「寿司屋のカウンターに使われている一枚板の樹種がわかる大人になりたい!」と宣言する学生さんも。
ぜひとも実践してほしいですし、樹種を当て間違えた時にはカウンターにいるお客さん全員分のお代を払うくらいの気合の入れ方をしてほしいです(笑)。
さて、このブログを書いている教員(石原)は、銘木屋でいろいろな木材を眺めるのが趣味の一つです。
木材の同定を楽しみつつ、「この木のここがいい」「この木が好きだ」と言い合う学生さんを見ていると、なんだか目が細くなります。
東海ウォーカーに「若い男女に人気の銘木屋」が特集される日も遠くはないかな、と思った次第です。
講師 石原 亘