建て方(自力建設2023 ほとりの櫓)
建て方当日を迎えました。
建て方では大工合宿とそれ以外にも多くの時間もかけて加工した木材を
いよいよ組み上げます!
今回、事前に仮説足場と土台の設置は完了させているため、
大工さんご指導のもと、3日間かけてエンジニア科のメンバーと共に作業を行います。
ブログをこれまでご覧くださっている方々はご存知だと思われますが
建設地は校舎の奥まった場所のため
以前の基礎工事の際にはコンクリートを手運びしました。
そうです。今回も同じく木材は手運び…
この写真の木材の他にも屋根に取り付ける野地板材などもまだありますが、
クレーン車も近づけない場所のため
全ての材を手作業での運搬と据付けが待っております!
さらに今回は、東西面には厚み120幅360×高さ約6Mの大断面の集成柱材が計2本立ちます。
初日の難所はこの大きな集成柱材です。
この柱、どう据え付けていくか。
はい、人員総出でまずは立たせます!力技です。
各階の足場に分かれ、全員全力で引っ張り押し上げます!
立ち上がったら次は据付ける場所まで土台の上をスライド移動させます。
掛け声の元、みんなで息を合わせて移動させます!
なんとか最大の難所は無事に完了。
しかし、もう一本あります…
なのでこちらも同じように立ち上げて、
土台の上をスライド移動させていきます。
先ほどよりも長さが少し短いことと
移動距離も短いため1本目の経験値を得た私たちは
大変ながらもスムーズに据え付けを完了させました。
通常の住宅の建て方でもこのような材を手運びし据え付けることはないので
これはもう一生に一度の経験かもしれません。
その後は柱と梁材を順番に組み上げていきます!
今回は高さのある建設物のため事前に仮組みができておりません。
そのためなかなか接合部が上手く噛み合わず、
現場で調整をしながら組み上げていきます。
一説には大工さんは現場に刃物を持ち込むことを恥とされる方も多いそう…
施工精度の未熟な私たちは都度修正しながらも
なんとか組み上がるように全力で作業を進めていきました。
こちらは樹状に筋交を設置し耐力壁を施工している様子。
また、南北面の耐力壁も組み上げていきます。
こちらは精度が求められるため事前に調整済み。
留め付けてスムーズに設置完了です。
最後は屋根の登り梁と野地板を取り付けます。
事前に割り付け、ある程度の大きさにまでカットし搬入、
最終調整は現場で行います。
据え付けたら釘で打ち付けて屋根も取り付けが完了です!
大断面の集成柱材の据え付けに始まった建て方、
色々とありましたが無事に建て方を終えられてホッとしました。
これから階段の据付に入ります。
まだもう少し?まだまだ?作業はありますが、
少しでも早く使っていただけるよう竣工目指してがんばります!
森と木のクリエーター科 木造建築専攻1年 岩本
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