【授業報告】木質ボードの製作体験を行いました
クリエータ科2年生・エンジニア科林産業コース2年生の選択授業「木質材料学」にて、木質ボードについて座学と実習を通して学びました。
建築実務において、何気なく使っている木質ボード類ですが、その詳細について学ぶ機会はなかなかないかと思います。
今回の授業では、講師として大建工業㈱で開発業務を担当されている福井杜史之氏をお招きしました。
ボード類(OSB、PB(パーティクルボード)、MDF、IF(インシュレーションボード)、HB(ハードボード))の特徴や製法について、
最新の情報も交えて丁寧に説明してもらいました。
(実は、担当教員(石原)も木質ボードに関しては基本的な知識しかなかったので、とても勉強になりました・・・。)
さて、座学の後は実際に製作体験を行います。
今回はPBとMDFを製作します。
まずはMDFの製作。
熱硬化性の接着剤を噴霧します。
型枠を用いて形を整えます。この量の繊維がわずか9mmのボードになります。
プレスは予め180℃に加熱してあります。
(長年、プレスの加熱装置を使用していなかったようなので、ちゃんと動くのか少し緊張しました・・・)
概ね4MPaで圧縮、わずか5分でしっかり固まります。
続いて、PBの製作。
PBは3層構造になっています。
作製手順はMDFと同様です。
しっかりとしたPBができあがりました。
やはり、こうやって実際に手を動かして製品を作ると、木質ボードに対する愛着も湧いてきますね。
「自力建設」で部材を作る際におが粉や削り屑が大量に出るのですが、
こうしたボードの原料にしてみるのも面白いかも・・・と、思ってしまいました。
ご多忙の中、今回の授業を快く引き受けてくれた大建工業㈱の福井さんに改めて深謝します。
講師 石原 亘