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2024年11月21日(木)

【授業報告】木質ボードの製作体験を行いました

クリエータ科2年生・エンジニア科林産業コース2年生の選択授業「木質材料学」にて、木質ボードについて座学と実習を通して学びました。

建築実務において、何気なく使っている木質ボード類ですが、その詳細について学ぶ機会はなかなかないかと思います。

今回の授業では、講師として大建工業㈱で開発業務を担当されている福井杜史之氏をお招きしました。

ボード類(OSB、PB(パーティクルボード)、MDF、IF(インシュレーションボード)、HB(ハードボード))の特徴や製法について、

最新の情報も交えて丁寧に説明してもらいました。

(実は、担当教員(石原)も木質ボードに関しては基本的な知識しかなかったので、とても勉強になりました・・・。)

さて、座学の後は実際に製作体験を行います。

今回はPBとMDFを製作します。

まずはMDFの製作。

熱硬化性の接着剤を噴霧します。

型枠を用いて形を整えます。この量の繊維がわずか9mmのボードになります。

プレスは予め180℃に加熱してあります。

(長年、プレスの加熱装置を使用していなかったようなので、ちゃんと動くのか少し緊張しました・・・)

概ね4MPaで圧縮、わずか5分でしっかり固まります。

続いて、PBの製作。

PBは3層構造になっています。

作製手順はMDFと同様です。

しっかりとしたPBができあがりました。

やはり、こうやって実際に手を動かして製品を作ると、木質ボードに対する愛着も湧いてきますね。

「自力建設」で部材を作る際におが粉や削り屑が大量に出るのですが、

こうしたボードの原料にしてみるのも面白いかも・・・と、思ってしまいました。

 

ご多忙の中、今回の授業を快く引き受けてくれた大建工業㈱の福井さんに改めて深謝します。

 

講師 石原 亘