【研修報告】木材塗装セミナーに参加しました
木造建築専攻・講師の石原です。
先日、岐阜県生活技術研究所で開催された「木材塗装セミナー」に参加してきました。
(主催:岐阜県職業能力開発協会、共催:岐阜県生活技術研究所、飛騨木工連合会)
このセミナーは1級技能士、すなわち木工のプロが対象なのですが、
講師の補助スタッフということで、傍らで聴講させてもらいました。
講師は木材塗装研究会・キャピタルペイント(株)の長澤良一氏です。
長年、木材塗料の開発に携わってきた方です。
今回のセミナーは「水性塗料と塗装について」学ぶことが目的です。
昨今、欧州ではVOC規制の観点から、水性塗料が主流になってきています。
日本においても、建築現場では水性塗料が普及してきましたが、家具(木工)用途には普及していないのが実情です。
まずは、座学にて水性塗料に関する基本的な知識を学びます。
長澤先生の江戸っ子口調は耳に残ります。
実際に、塗装の練習も行います。
刷毛塗りの方法のみならず、刷毛のメンテンナンス方法なども教えて頂きました。
実際にスツールに水性ウレタン塗装を行います。
なお、塗装練習用のスツールは澤田桐有氏(柏木工㈱、飛騨木工連合会技能開発委員会相談役)に準備していただきました。
・・・かなり本格的です。
これだけの大人数で一斉に作業しても、臭気はほとんど感じません。
作業環境の向上は水性塗料の大きな長所です。
刷毛塗の後、スプレー塗装も行います。
受講生の方は全員1級技能士。
水性塗料の特徴をすぐさま理解して、適切に塗装します。さすがプロです。
・・・なお、私(石原)も塗装に挑戦しましたが、門前の小僧になれず。
なかなか上手にはいきません(ですので、ブログに写真は載せれません(苦笑))。
最後は講師を含めた参加者全員で講習を振り返ります。水性塗料と塗装について、みっちり学習できた2日間でした。