気密測定を実施(環境性能設計)
卒業生の有建築設計舎(岐阜県多治見市)坂崎有祐さん(2期生)の手がける住まいの気密測定を実施しました。
平屋の大きな住まいです。
最初に建物の概要を設計者の坂崎さんから解説いただきました。
岐阜の木を使った構造材で大きな空間を構成されてます。なんと、ほとんどが無節のヒノキで圧巻です。
さらに、断熱仕様や気密の取り方の工夫などをお聞きできました。
さて、いよいよ気密測定器の設置です。
木造建築専攻1年生の初めての気密測定なので、気密測定の狙いや機材の動きを解説して機材を設置していきます。
まずは、ファンを設置する開口部を丁寧につくっていきます。
この開口部に気密測定器を設置すれば設置完了。
給気口や換気扇の隙間を塞げば測定できる環境になりました。
次に外部風速を確認します。風速が強い(3m/s以上)と適正な計測ができません。
今回は、ほぼ無風であることを確認しました。
そして、計測です。ファンで室内の空気を外部に排出する減圧法で計測しました。
ファンを動かすとみるみる室内と室外の圧力差が付いていきます。
気密性能が高い証拠です。
5か所の計測を行い、気密性能C値を求めます。
3回計測して平均をとれば、この住まいの気密性能が求まりました。
気密性能は、実測しないと数値が分からない性能です。計測するまでドキドキですが、設計、施工が丁寧だと比較的安定して性能が確保できます。
21期生の河野さんが課題研究で取り組んだ気密施工特記仕様書(PDF)をダウンロードページで公開してますので参考にして下さい。