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2024年10月17日(木)

気密測定を実施(環境性能設計)

卒業生の有建築設計舎(岐阜県多治見市)坂崎有祐さん(2期生)の手がける住まいの気密測定を実施しました。

平屋の大きな住まいです。
最初に建物の概要を設計者の坂崎さんから解説いただきました。

岐阜の木を使った構造材で大きな空間を構成されてます。なんと、ほとんどが無節のヒノキで圧巻です。

さらに、断熱仕様や気密の取り方の工夫などをお聞きできました。

さて、いよいよ気密測定器の設置です。

木造建築専攻1年生の初めての気密測定なので、気密測定の狙いや機材の動きを解説して機材を設置していきます。

まずは、ファンを設置する開口部を丁寧につくっていきます。

この開口部に気密測定器を設置すれば設置完了。

給気口や換気扇の隙間を塞げば測定できる環境になりました。

次に外部風速を確認します。風速が強い(3m/s以上)と適正な計測ができません。

今回は、ほぼ無風であることを確認しました。

そして、計測です。ファンで室内の空気を外部に排出する減圧法で計測しました。

ファンを動かすとみるみる室内と室外の圧力差が付いていきます。

気密性能が高い証拠です。

5か所の計測を行い、気密性能C値を求めます。
3回計測して平均をとれば、この住まいの気密性能が求まりました。

気密性能は、実測しないと数値が分からない性能です。計測するまでドキドキですが、設計、施工が丁寧だと比較的安定して性能が確保できます。

21期生の河野さんが課題研究で取り組んだ気密施工特記仕様書(PDF)ダウンロードページで公開してますので参考にして下さい。

教授 辻充孝