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2024年10月01日(火)

【視察報告】飛騨高山蒸留所の見学会に参加しました

木造建築専攻・講師の石原です。

9月の某休日、飛騨高山蒸留所の見学会に参加しました。

(勤務日ではありません、・・・念のため)

ウイスキーの製造現場に興味があるのは勿論なのですが・・・

今回の見学の主目的は、高山の家具メーカー(日進木工㈱)が作製したウイスキー樽の使用状況をこの目に焼き付けることです。

【視察報告】岐阜県産材を使ったウイスキー樽つくり

ありました、「HIDA BARREL」。

この中身を実際に飲めるのはまだまだ先になりそうですが・・・

樽出しの時が楽しみです。

発酵槽は木製で、2種類(針葉樹(ラーチ)と広葉樹(オーク))が使用されています。

テイストの違いが出るのかどうか・・・気になるところです。

蒸留所の象徴であるポットスチル。かなり近くで見ることができました。

事務室のドアには、開口時にロゴが現れる仕掛けがしてありました。

木工文化の息づく飛騨らしさがあります。

(なお、写っているのは同蒸留所の社長(舩坂酒造店社長、有巣氏)です。)

飛騨高山蒸留所は、2007年に廃校となった小学校(旧高根小学校)の校舎を利用しています。

廃校時の生徒は19人だったそうですが、かつては150人もの生徒が通っていたそうです。

立派な校舎がかつての賑わいを物語っています。

黒板のメッセージ等々、閉校式時点の空間が「保存」、ウイスキー的に言えば「貯蔵」されています。

時間の熟成、このストーリー性も同蒸留所が大切にしているコンセプトとのことです。

さて、ゆっくりと時間をかけて得られるもの、それはウイスキーだけでなく「木材」にも当てはまります。

・・・そう考えると、何十年とかけて育ったナラが、樽としてさらに10年以上をかけて原酒を熟成させる、というのは感慨深いことです。

 

今回の見学会で蒸留所を案内をして頂いた、同蒸留所の倉田氏、古田氏、そして社長の有巣氏に深謝いたします。

 

講師 石原 亘