岐阜県の木工系教育機関3校合同・木工品開発プロジェクト!
▼森林文化アカデミー・森林たくみ塾・飛騨職人学舎の3校の学生が、「塗料とあわせて販売する木工品」の開発プロジェクトを実施。
▼5〜7月にかけて、各校を訪問しながら混成チームでデザイン検討、試作、結果発表。
▼岐阜県全体の木工教育をレベルアップする取り組み。
森林文化アカデミー・森林たくみ塾・飛騨職人学舎の3校の学生たちが合同で、2ヶ月かけて新しいプロジェクトに取り組みます。大手塗料メーカー子会社・関西ペイントブラーノから、「塗料とあわせて販売する木工品を開発したい、ユーザーが白木の木工品に色を塗って楽しむ新市場を開拓したい」という依頼を受け、木工品をデザイン・試作するものです。
当初アカデミーに相談をいただいたのですが、コロナ前にも合同実習を行った実績があることから、他の2校を誘って取り組むことに。この3校は2年制なので、道具や機械を使える各校の2年生が参加します。さらに学生同士の交流を図るため、学校対抗ではなく、3校で混成チームを作ることにしました。
5月末、6月末、7月末と、3回集まる機会を設定しました。
5月は森林文化アカデミー(1泊2日)。
・関西ペイントブラーノの方から趣旨説明
・塗料の試し塗り
・学生のチーム分け
・交流会
・アカデミーの見学
6月は飛騨職人学舎(日帰り)。
・各チームの中間報告
・飛騨職人学舎の見学
7月は森林たくみ塾(1泊2日)。
・各チームでたくみ塾の設備を使い試作
・交流会
・たくみ塾の見学
・審査会、結果発表
5月27〜28の週末、1回目を実施。使用する塗料はカンペハピオ社nuro(ヌーロ)です。塗料や刷毛をたくさん提供していただき、アカデミーからも使用後に洗浄をしなくて済むスポンジ刷毛の作り方を説明して、学生たちに手板に塗ってもらいました。
終了後はみんなで懇親会、翌日はアカデミー見学。コロナが明けて泊りがけの実習ができるようになって本当に良かったです。アカデミーでは林業や森林環境教育のさまざまな施設を見てもらったり、新型を導入したばかりの簡易製材機を体験してもらったり、グリーンウッドワークを実演したりして、アカデミーならではの教育を見てもらいました。
岐阜県には木工系の教育機関が4校(この3校+1年制の木工芸術スクール)あり、お互いに交流も進めています。岐阜県には木工の長い歴史があり、生きた技術の蓄積があり、資源も豊富です。木工教育をさらにレベルアップすることで、岐阜県で木工を学ぶことのメリットを最大限まで高めたいと考えています。