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2022年01月20日(木)

手道具だけで場づくり:伐倒・運搬・皮むき体験実習

時代の変化に伴い、様々な技術が新たに生み出されています

それは林業の業界も同じです

 

しかしながら、チェーンソーや最新機器しか知らないと

本質的な部分が理解できておらず、応用が利かない!と困っている場面に遭遇することもあります

 

この授業は動力機械を用いずに【手道具】だけで立木の伐倒や加工を行うモノです

手道具は作業中にちょっとした変化に気づくことが可能で

例えば、立っている樹を倒す際には、『匂いの変化:嗅覚』・『感触の変化:触覚』・『音の変化:聴覚』、『見た目の変化:視覚』、4つの感覚を用いることで、安全な伐倒作業が出来ます。チェーンソーで木を切り倒すスピーディーな作業では見落としてしまいがちなポイントも、手道具ならしっかり観察しながら作業することが可能なんです。作業の基礎は手道具からなのです。

 

実習では

まずは手道具についての基礎知識を理解したうえで

・何を行うのか

・作業に必要な道具を選ぶ

同じノコギリでも用途は様々。作業に必要な道具を選ぶのはとても大事な作業です

今回山に持って行ったのはこんな道具たち

・その場に何を作るのか

この場がどんな空間だったらまた来たくなるのか、意見を出し合います

・作るモノに応じて、必要な長さや太さを考える

劣勢木の中から、必要な材をいただきます

必要な長さはこれくらい。〇〇さんと◇◇くんの長さだね

・道具を使って加工をする

「何だかカウンターになりそうだから平らな面を作ってみよう!」

2つの道具があれば丸太の半割はあっという間に作れちゃいます

・場を完成させる

 

 

森林環境教育・木工・木造建築の学生が参加し、みんなで意見を出し合い

とっても素敵な場が完成しました!最初に設定したテーマ「また来たくなる空間」に沿ったとても良い空間です

こんな場づくりが、普段森に入る機会が少ない学生にとって

森に行くキッカケ・楽しみになることを願っています

 

報告:新津裕(ユタ)