手道具だけで場づくり:伐倒・運搬・皮むき体験実習
時代の変化に伴い、様々な技術が新たに生み出されています
それは林業の業界も同じです
しかしながら、チェーンソーや最新機器しか知らないと
本質的な部分が理解できておらず、応用が利かない!と困っている場面に遭遇することもあります
この授業は動力機械を用いずに【手道具】だけで立木の伐倒や加工を行うモノです
手道具は作業中にちょっとした変化に気づくことが可能で
例えば、立っている樹を倒す際には、『匂いの変化:嗅覚』・『感触の変化:触覚』・『音の変化:聴覚』、『見た目の変化:視覚』、4つの感覚を用いることで、安全な伐倒作業が出来ます。チェーンソーで木を切り倒すスピーディーな作業では見落としてしまいがちなポイントも、手道具ならしっかり観察しながら作業することが可能なんです。作業の基礎は手道具からなのです。
実習では
まずは手道具についての基礎知識を理解したうえで
・何を行うのか
・作業に必要な道具を選ぶ
・その場に何を作るのか
・作るモノに応じて、必要な長さや太さを考える
・道具を使って加工をする
・場を完成させる
森林環境教育・木工・木造建築の学生が参加し、みんなで意見を出し合い
とっても素敵な場が完成しました!最初に設定したテーマ「また来たくなる空間」に沿ったとても良い空間です
こんな場づくりが、普段森に入る機会が少ない学生にとって
森に行くキッカケ・楽しみになることを願っています
報告:新津裕(ユタ)