ドイツ・サマーセミナー2018報告10
9月25日(10日目)はシュトゥットガルト市内にある森林環境教育施設(Haus des Waldes)を見学しました。
第十日目(最終日)は、Uバーン(地下鉄)のRuhbank(Fernsehturm)駅で現地集合し,街の郊外の森林環境教育施設(Haus des Waldes)を見学しました。平日の朝もジョギングや散歩する人がいて、東京で言えば明治神宮や代々木公園のような場所だと感じました。ドイツの都市の交通機関は発達していて、きれいで治安も良くとても便利です。休日を利用した2日間の観光で、シュトゥットガルトの街にも慣れてきました。
通訳は伊藤史彦さん。彼は、鳥取大学農学部卒業後、アジア航測に就職し、その後,休職してドイツの国家資格「ゲゼル」に挑戦し取得。現在、日本人初の市の公務員として森林管理の現場で働いているそうです。伊那市出身で、自身も山林を所有しているそうで、いつかは日本に戻り、ドイツで学んだ林業技術を生かしたいという大きな夢の持ち主です。
いよいよ、Haus des Waldesの見学です。ここはバーデン=ヴェルテンベルク州の、主に学生を相手にした環境教育施設で、ESDの思想に基づいて、いろいろなプログラムが企画、運営されているようです。ドイツ人の環境教育への本気度は高く、スタッフが真剣にかつ楽しく取り組んでいる様子が伝わりました。メルケル首相が元理論物理学者だからなのか、歴史的に環境教育に力を入れているのか分かりませんが、日本人ももう少し地球環境や生態系について、じっくり考えて議論する時間が必要だと思いました。
森を散策しながらレストランまで移動し、昼食を皆で食べました。これで全工程を終了です。大きな事故もなく、今年のサマーセミナーは無事解散となりました。ありがとうございました。
クリエーター科2年 林業専攻:元村