生態学の基礎2017
クリエーター科1年生の林業専攻の専門科目「生態学の基礎」では,野外で生物がどのように暮らしているのかを理解するために,生態学の基礎理論を個体群,群集,生態系の視点から学びます。座学なので眠くなってしまいがちなのですが,樹木の例を時折はさむことで,なるべく身近に感じてもらえるように心がけています。ちょっと報告が遅れましたが,先月末に全回が無事終了しました。
この授業では具体的に,個体群がどのように成長するのか,個体群どうしはどのように関係しているのか,群集の内の各種の優占度や群集の多様性はどう評価するのが良いのか,生態系の構成要素,アンブレラ種やキーストーン種とは何か,自然選択とは何か,進化し続ける理由とは…といったことを学びました。
講義資料には「生態学概論(培風館)」や「進化(NEDSi)」,「森林の生態学(文一総合出版)」,「森林生態学(共立出版)」などから切り貼りしたものを使っています。
この授業の学びは基礎の基礎のため,ここでの学びをもとに,林業専攻では,今後もいくつかの授業が予定されています。例えば「樹木の形態と生理」や「多様な森林施業」,「林木育種」など…。これらの授業の報告もお楽しみに。
教員:玉木