SDGs建築賞 受賞
morinosが第1回 SDGs建築賞 (一財)住宅・建築SDGs推進センター理事長賞(中・小規模建築部門)を受賞しました。
SDGs建築賞は、建築物として優れた作品であるとともに建築主、設計者、施工者および利用者の協力により、建築物の計画、生産、運用、廃棄にいたる全ての段階におけるSDGs達成に向けた顕著な取組で、その普及効果が期待されるSDGs建築物を顕彰する賞です。つまり、設計や工事、さらには運営に関わっていただいたすべての皆さんの協力があっての受賞です。
また、利用状況も踏まえての審査のため、概ね1年以上使用しているものが対象で、現地審査では審査員の方に空間を体感いただき、エネルギーの使用実績なども確認いただきました。
morinosは竣工後も、運営スタッフの協力のもと、エネルギーや温熱環境など、さまざまな性能や状況を分析してきました。
これらの内容は「morinos建築秘話」をご覧ください。
1月20日には、第1回SDGs建築賞の表彰式と作品報告会を全国町村会館(東京)にて開催されました。
応募総数は34件(大規模26件、中小規模8件、全体の内改修5件)とのこと。
受賞作品を見ると、役場やアリーナ、研究施設など、数万㎡を超える大規模な建物が多く、木造建築はmorinosともう一件だけでした。
morinosからは、建築主である涌井学長が登壇され、(一財)住宅・建築 SDGs 推進センター理事長の村上周三さんより賞状を受け取りました。
関係した設計者の方、施工者の方の賞状も一緒に受け取りました。
また、後半の報告会では、私からmorinosの施設紹介をさせていただきました。
地域固有の「素材」「時間」「人」の持ち味を活かし、確かな建物性能がそれらを支えることで、その土地でしか成し得ない建築になっていること。
morinosのノウハウをHPで公開しており、それらがつながっていくことで、地域の景観をつくり、地域固有の木造建築文化への発展を期待していることを話しました。
審査員の方の講評より、
・コロナ渦でありながら森林に興味を持っていただく講座やワークショップ等を企画し多くの利用者がいること。
・地域に根差した施設として確実に成果を残していること。
・丸太や集成材、広葉樹、樹皮付き方立など多種多様な木材の試みがなされていること
・実績ベースで大きくエネルギー消費を削減していること。
・開かれた環境制御を目指し、敷地状況や使われ方を勘案した的確な環境設備計画が実現していること。
・森林文化アカデミーの教育プログラム共連携して交流・協働の場になっていること。
・ハードとしての建築だけでなく、企画・活動を含めて、幅広いSDGsの理念を具現化していること。
が評価されました。
教授 辻充孝