「里山の自然とその手入れ」第2回
森と木のオープンカレッジ「里山の自然とその手入れ」第2回を開催しました。
午前中は里山の自然とはなにか、そして里山で起きている問題や、里山は利用していく事が管理と保全につながっていくことをお伝えしました。里山の利用の中でも特に粗朶の利用についてお話しました。
午後は前回作業をした放棄田へ。全員で伸びてきた萌芽を整理したあと、手入れの後がどうなったか観察しました。果たして生物相に変化はあったでしょうか?
具体的には水位があがり、ヤナギスブタなどの沈水植物が出現していました。ほかにもオニヤンマやオオシオカラトンボなど秋にかけての昆虫も多くみられました。手を入れた甲斐があったようです。
現場には地主の方もいらっしゃったので、お話を伺いました。
その後実際に里山整備を行っている近所の現場を見学しました。里山整備の際に出てくる小枝や柴はすべて束ねて粗朶にできることを現地で実感してもらいました。里山の資源化(もともと資源なのですが)について考えていただくきっかけになったと思います。
教員 柳沢直