里山インキュベーターいびがわ2017の最終回「起業プラン発表&マッチング交流会」は大盛況でした!
2017年7月から全6回シリーズで続けてきた里山インキュベーター講座2017「生業(なりわい)起こしの社会実験」が1月31日に最終回を迎えました。会場の池田町のアートスペース&食品雑貨店の土川商店には50名が詰めかける大盛況でした。
2016年から始まった「里山インキュベーター講座」は、1年目は、揖斐川流域の地域資源を知り先輩起業者を訪ねるフィールド実習を2回に分けて上流〜河口部まで行い、里山ビジネスカフェとして3回にわたり有識者からお話を聞きました。これらは起業ステップとしての「想い醸成期」と「共同学習期」を意識しました。2年目の2017講座では「共同学習期」を継続しつつ「社会実験期」へと進むことを意識して、実際に農山村コミュニティへ入る際の「地域の作法」を学ぶ2泊3日のフィールド合宿を8月に、10月からは愛知学院大学教授の鵜飼宏成先生(ベンチャー起業論・事業計画論)に講師をお願いして「起業のための社会実験 (計画編-実践編-発表評価編)」を行いました。
これらの学びのプロセスに参加し、お互いの起業プランを学び合った受講生達が、地元エリアの市民・関係者に向けて起業プランを広く公表し、助言や応援を求めるとともに参加者相互のネットワークづくりの場にしよう、というのが今回の趣旨です。発表者は、①NPO法人 泉京・垂井の河合良太さん『まち中が居場所の拠点づくり』、②いび森のようちえん こだぬきスタッフの並木怜奈さん『いび森のようちえん こだぬき』、③揖斐川町・大和神社神主の保井円さん『欧米式貸別荘 “Gite”(ジット)IBIGAWA 開設に向けて』、④いなべ市地域おこし協力隊員の松本尚子さん『人に良い「食」つなぐ Project』、⑤揖斐川町の(一社)ヤマノカゼ舎理事の嵯峨創平『山の保存食カフェ』の各起業プランでした。
集まった聴衆は、西濃全エリアに加えて愛知県・滋賀県・京都府からわざわざ参加した人も。一般市民の関心層に加えて、金融機関や行政関係の起業支援担当者、西濃エリアの先輩起業者も含まれていました。各プランに対して貴重なコメントシートをいただき、第2部の交流会ではさらに発表者が控える各テーブルを囲んで突っ込んだ話も展開して、会場は熱気に溢れました。
コメンテーターの鵜飼先生の言葉にあったように、起業プランの発表者は今回の出会いの機会を活かして、さらに「共同学習」の輪を広げながら、それぞれのペースで「事業展開期」へと向かうことになります。本講座も里山資源を活かしたローカル・ベンチャーのコミュニティづくりを進めながら、各起業者への伴奏支援を引き続き行っていく予定です。
報告 嵯峨創平(揖斐川町駐在)