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2018年11月02日(金)

立木乾燥法を行ったスギ立木を搬出しました!

今年の5月に奈良県の梶本修造さんにお越し頂き、演習林のスギの立木乾燥処理を行いました。

奈良吉野の梶本さんによる葉枯らしと別意味の『葉涸らし処理』

 

それを8月に上方伐倒を行い、1か月間葉涸らし乾燥させました。

葉をつけたまま1か月間林内に置いておきます。

 

この前のエンジニア科、クリエーター科林業専攻の架線の実習を通して、造材・搬出を行いました。

 

ドローンによる空撮映像です。中央に架線が見えます。斜面上方(写真の左側)に寝かせた葉涸らし乾燥材を玉切りして搬出しました。

その丸太がコチラ

アカデミー演習林の谷筋のスギは、黒芯材が多いですが、きれいに色が抜けて赤色になっています。

 

アカデミーで伐採搬出し、学内の製材所で製材した現時点での評価としては、

 

① 葉涸らし材のため、重量が軽く集材やトラックへの積込が容易

丸太の体積と重量を計測したところ、比重は軽いもので0.6程度でした。生のスギだと1.0近いため、かなり乾燥していると言えます。

② 色合いがきれい

こちらの写真は立木乾燥を行っていない、通常の演習林のスギです。

昨年の演習林の立木です。黒い芯のスギがたくさんあります。こちらに比べて、色が抜けて明るい色のスギが多くなりました。

 

こちらに比べると、立木乾燥させた材は色合いが明るくなりました。

 

さあ、続いては一部を白鳥林工協業組合様に依頼して、以下の日程で試験挽きを行う予定です。乾燥の程度や色合いなどを評価してもらう予定です。

 

日時:11月7日 13時〜

場所:白鳥林工協業組合

 

さあ、どんな結果になるのか、またご報告します!

 

杉本 和也